2013/05/03(金)

ワシントン記念碑

今日は朝から良い天気。当初の予定では早起きして、朝7時から配られるというワシントン記念塔(Washington Monument)の当日券の列に並ぶつもりだったけれど、昨年の地震で被害を受けた後、現在も改修のため閉鎖中であることをネットで確認したので、目覚ましを使わずに成り行き任せで起床し、8時頃に出掛ける。ナショナル・モールを西に進み、“キャッスル”と呼ばれるスミソニアン協会本部(Smithsonian Institution Building)の前を通って、改修用の足場に覆われたワシントン記念塔の麓を通り過ぎる。第2次世界大戦記念碑(National World War II Memorial)を経由し、リフレクティング・プール(リフレクティング・プール)に沿って歩くと、リンカーン記念館(Lincoln Memorial)に辿り着く。ギリシャ風建築の前の広場では、1963年にキング牧師(Martin Luther King, Jr.)による、有名な演説"I have a dream"が行われている。階段を上った先にある大統領の坐像と対面してから、さらに西に歩いてアーリントン記念橋(Arlington Memorial Bridge)の上からポトマック川を眺める。

自然史博物館

そこで折り返して、ホワイトハウスの裏手からコンスティテューション通り(Constitution Avenue)に入り、ナショナル・モールの北側にある国立自然史博物館(National Museum of Natural History)に行くと、ちょうど開館時刻を過ぎたところだった。正面入口のホールでは、象のヘンリー君(剥製)がお出迎え。こちらもニューヨークの自然史博物館と同じく、地域別の動物の剥製や、恐竜の骨格が集められているが、こちらの方が建物の構造がシンプルで、展示もコンパクトになっている。例によって地下のカフェテリアの昼食を挟んで、見学を続ける。2階にある宝石の展示が見事で、世界最大の青いダイヤである“ホープ・ダイアモンド(Hope Diamond)”や、マリー・アントワネットのイヤリング他、非常に大きなアクアマリン、サファイヤ、ルビーなど、ため息の出るようなものばかり。隣の区画は鉱物コレクションで、色相順に並べた7色の鉱物や、不純物による色の違い、炭酸塩、硫酸塩シリーズなど、系統立てた展示になっていてかなり見応えがある。

フリーアギャラリー

本日のスミソニアン第2弾は、フリーア・ギャラリー(Freer Gallery of Art)。他の博物館に比べるとこぢんまりしていて、訪れる人も多くないが、東洋美術のコレクションが充実している。鎌倉時代の金剛力士像や、平安時代の弥勒菩薩像、狩野派の絵など、日本にあれば国宝・重文級になるのではないだろうか。一番の見所は「孔雀の間(Peacock Room)」で、その名の通り孔雀の絵が中心となり、陶器や家具が所狭しと並んでいるが、青と金を基調に落着いた雰囲気となっている。一通り見学した後はナショナル・モールを一旦離れ、地下鉄を乗り継いでデュポン・サークル(Dupont Circle)に移動。少し歩いてフィリップス・コレクション(The Phillips Collection)まで行ってみたら、“本日特別イベントにつき、常設展閉鎖”の掲示が。特別展は見られるとのことだったけど、常設展の印象派コレクションが目当てだったので、そのまま地下鉄の駅に引き返す。

予定より早くナショナル・モールに戻ったので、今日もナショナル・ギャラリーに入館。とりあえず地下の喫茶室でキャロット・ケーキを食べて元気を取り戻してから、昨日は行きそびれた東館(East Building)を見学。こちらは現代美術が専門だが、時間が遅いせいもあって閉まっている区画が幾つかあった。折角なので西館で欧州絵画を復習した後、名残りのフェルメール鑑賞してから外に出る。今日も外食の場所を探すのが面倒になったので、スーパーでベーグルを買ってから宿に戻り、帰り支度を済ませてから就寝。