2013/08/24(土)

文化フォーラム

宿のネットは有料(1日18ユーロ)なので、少しでも料金を節約するため、朝食が終わってから接続開始、今日は朝から良い天気だけど、関東に比べると遥かに涼しい。まずは地下鉄(U Bahn)に乗って、ポツダム広場(Potsdamer Platz)に出る。冷戦終了後の再開発が進む地区で、広場の近くに立ち並ぶ現代的な建物の間を通り抜けて、文化フォーラム(Kulturforum)が開く時間を待って、絵画館(Gemäldegalerie)に入る。中世ドイツや初期フランドル派の区画を通って、まずは17世紀のオランダ絵画の部屋へ。目当ては勿論フェルメール(Vermeer)である。ここ絵画館に収蔵されているのは、「真珠の首飾りの女」と「紳士とワインを飲む女」の2点。前者は昨年来日した際に観たけれど、後者は今回が初めて。開館直後だと他の客もいなくて、心ゆくまで鑑賞することが出来る。途中、何度かフェルメール作品の前に戻りつつ、他の時代や国の作品も一通り見て回る。

ベルリン料理

絵画館を出た後はポツダム広場を通り過ぎ、街中にある広大なティーアガルテン(Tiergarten)の縁をかすめて、ブランデンブルク門(Brandenburger Tor)へ。緑地の中に真直ぐ伸びる6月17日通り(Straße des 17. Juni)を眺めてから、門の近くにあるレストランで昼食。図書館のような内装の店で、米国大統領も訪れたことがあるのだとか。注文したのは地元料理のケーニヒスベルガー・クロプセ(Königsberger Klopse)で、早い話が肉団子のクリームソースがけ。ドイツだとグラスワインの選択肢はあまりないようなので、地元のビールを小さめのサイズで。

ブランデンブルク門

食後はすぐ近くのドイツ連邦議会議事堂(Reichstag, Deutscher Bundestag)を外から見学。19世紀末の風格のある建物で、再統一後に改修して再び議事堂として使われるようになったもの。内部見学ツアーは事前申込み制で、ガイドブックによると相当人気が高いらしい。門前のイベントで賑わうブランデンブルク門を通り抜けて、目抜き通りのウンター・デン・リンデン(Unter den Linden)に出る。その名が示す通り、道の両側にはセイヨウボダイジュ(Linden)が並んでいる。東に向かって暫く歩くと、シュプレー川(Spree)川の中洲に着く。

博物館の島

中洲の北側には5つの博物館が集まっていて、その名も「博物館の島(Museuminsel)」として世界遺産に登録されている。島内共通券を購入して、まずはペルガモン博物館(Pergamonmuseum)に入る。古代ギリシャや中近東の美術品が収蔵されているが、ペルガモン(現トルコのベルガマ)の「ゼウスの大祭壇」を始め、ローマ時代の「ミレトスの市場門」、バビロニアの「イシュタール門」など、巨大な建築物が圧巻である。改装中のため一部区画が閉鎖されていたが、主な収蔵品は見ることが出来たようである。次に訪れたのが新博物館(Neues Museum)で、こちらはエジプト関係のコレクションが大部分を占めている。中でも有名なのが「王妃ネフェルティティの胸像」だが、各フロアを回っていてもなかなか見当たらない~と思ったら特別室を割当てられていて、そこだけ撮影禁止になっていた。続いて旧国立美術館(Alte Nationalgalerie)にも入館。午前中に訪れた絵画館よりも比較的新しい時代の作品が集められていて、モネやルノワールのような印象派も。

残り2つ博物館はパスして、島内にあるベルリン大聖堂(Berliner Dome)を訪れる。ドーム屋根に登ってベルリン市街地を見下ろした後、そのまま歩いて宿に戻る。夜は部屋でネットサーフィンしながら、帰る途中に駅の売店で買った軽食で済ませる。