2013/08/25(日)

ベルリン中央駅

接続時間の都合上、今日は早朝のネットサーフィン。そしていつものように、サイトによって異なる、今日の行き先の天気予報。チェックアウト後は近郊列車(S Bahn)に乗って、ベルリン中央駅(Berlin Hauptbahnhof)に出る。冷戦時代は鉄道駅も東西に分かれていたが、再統一後に東西方向に走る近郊列車の高架駅を整備し、南北方向の地下新線と合わせて新たな中央駅として開業している。今回は勢いで1等車を予約したので、出発前に鉄道会社ラウンジで休憩。ここならネットも無料だし、飲物サービスの他にクロワッサンもあった。発車時刻が近付いたところで地下に行こうとしたら、ホーム専用モニタに乗る予定の列車が表示されていなかった。全列車の一覧表示モニタが近くにあったけど、画面が小さくて10分後くらいまでしか表示されていない。なんだかアナウンスで、乗る予定の列車のことを告げていたみたいだけど、吹き抜けの騒音にまぎれて全然聞き取れない。仕方がないのでラウンジの受付で確認しようかと上階に移動しようとしたら、途中で大きな一覧モニタを発見。発車ホームが変更になっていたことが判明したので、慌ててエスカレーターで最上階に移動して、少し遅れてやって来た列車に乗り込む。どうやら市内の運転経路が変わっていたようで、本来は通るはずのない高架線から、ベルリンの街に別れを告げる。

ツヴィンガー宮殿

満席のコンパートメントに座ること約2時間、途中無停車でザクセンの中心地ドレスデン(Dresden)に到着。ベルリンの発車が遅れて、途中も減速運転していたところがあったけど、ほぼ定刻通りだった。駅前の宿に行ったらまだチェックイン出来なかったので、とりあえず大きな荷物だけ預けておいて、駅構内の観光案内所で3日間用のドレスデン地域カード(Dresden-Regio-Card)を購入。カードには市内や近郊の交通料金も含まれているので、駅北口から路面電車に乗って旧市街に移動。まずはツヴィンガー宮殿(Zwinger)の中にある、アルテマイスター絵画館(Gemäldegelerie Alte Meister)に入る。目的は勿論フェルメール。改装を経て展示場所がガイドブックと異なっているようだが、最上階にある「窓辺で手紙を読む女」はすぐに見付かる。もう一つの「取り持ち女」はどこにあるのかと探したら、下の階の反対側と結構遠い場所にあった。館内には他にもレンブラント、ルーベンスなどの有名画家の作品が展示されているが、カナレットがドレスデンを描いた絵もあったのには驚いた。カメラオブスクラを用いて、ヴェネツィアの精密な風景画を制作しているが、ここドレスデンにも滞在したことがあるんだね。

ザウアーブラーテン

ドレスデン到着時は晴れていたが、夕方近くなると雲が多くなってくる。一旦宿に戻ってチェックインを済ませてから、再び旧市街に出て早めの夕食。昼は携行食で済ませたので、かなり空腹になっていたのである。ガイドブックでは“ドレスデン風ローストビーフ”と紹介されていたドレスドナー・ザウアーブラーテン(Dresdner Sauerbraten)を注文したが、実際はマリネにした薄切り肉を蒸し煮にしたものだからちょっと違う。一緒に頼んだのはラインヘッセンの赤。デザートにアップフェル・シュトゥルーデル(Apfelstrudel)まで食べたら、結構満腹になったので、腹ごなしに歩いて宿に帰る。ネット接続はここも有料だったけど、ベルリンの宿より少し料金が安かった。