2014/07/20(日)

大連賓館

今日は現地初ツアーを予約していたので、迎えの車に乗ってホテルを出発。道路の混雑状況から、午後の予定だった大連市内を先に回ることに。まずは大連港まで行って、旧日本時代の建物から埠頭を眺める。冬でも凍らない港は、今でも重要な貿易の拠点となっている。続いて中山広場に出る。円形の広場を戦前からの建物が取り囲んでいて、そのうちの一つ大連賓館(旧ヤマトホテル)を見学。旧南満州鉄道が経営していたホテルで、係員の案内で貴賓室や食堂などを見学。

大連市街の3カ所目は、南山の旧日本人街。こちらは一戸建てやテラスハウスが立ち並ぶ住宅街で、どことなく建築様式に見覚えがある。そのまま南に向かい、海岸の景勝地である老虎灘に出る。伝説に基づく虎のモニュメントを見学した後、北大橋を歩いて渡って、海岸沿いに西に進む。再び街中に戻ったところが星海広場。市制100周年の1999年を記念して、直径199.9メートルの円形広場を作ったというから、出来たのは最近のようである。「大連ビール祭」の開催直前ということで、設営の準備が進んでいた。

水師営会見所

そこからは路面電車沿いに走り、さらに建設中の路線沿いに走って、遼東半島の先端にある旅順口区へ。とりあえず昼食ということで、水師営会見所の食堂で郷土料理。味噌で味付けした野菜炒めとネギを、玉蜀黍粉で作った皮に包むのが最も特徴的。食事が済んだところで、係員の案内で会見所を見学。日露戦争中に停戦条約が結ばれた場所だが、現在の建物は約20年前に復元されたものとのこと。

二〇三高地

続いて訪れたのが日露戦争の激戦地となった二〇三高地。駐車場から坂道を歩いて上り、「爾霊山記念碑」と展望台のある山頂に出る。若干霞んでいたものの、昨日よりは視界があったので、8キロ先の旅順港まで確認することが出来た。一旦麓に降りてから、反対側にある東鶏冠山北堡塁に上がる。こちらも同戦争の激戦地となった帝政ロシア側の要塞跡で、地中に作られたコンクリート製のトーチカの中を見学。

大連市内に戻り、土産物屋に立寄ってから、ホテルまで送って貰ったところで日帰りツアーは終了。昼に沢山食べたので、今夜も携行食で済ませる。