2014/08/10(日)

クイーンズギャラリー

今日は昼過ぎまで雨の予報で、宿にいる間にも少し降っていたが、出掛ける頃には傘が要らない程度の霧雨になっていた。地下鉄グリーンパーク(Green Park)駅から、同名の公園を横切って、バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)の前に出る。ヴィクトリア女王記念碑(Queen Victoria Memorial)を撮影してから、窓口で予約していたチケットを受取る。折角なのでロイヤル・デイ・アウト(Royal Day Out)という3館共通券にしたのだけど、そのうち時間指定のあるクイーンズ・ギャラリー(Queen's Gallery)から見学を始める。こぢんまりした建物の中で王室コレクションの一部を展示していて、特別展"The First Georgians: Art & Monarchy 1714–1760"を開催中。

ロイヤルミューズ

外に出ると本降りになっていたけど、200メートル歩いて隣のロイヤル・ミューズ(Royal Mews)へ。直訳すると「王室厩舎」で、その名の通り王室の馬を飼育・調教をする場所で、騎兵隊の宿舎にもなっている。見学コースでは、オーディオガイドの解説を聞きながら、歴代のお召し馬車や自動車などを見て回る。ハイライトは18世紀に作られたゴールド・ステート・コーチ(Gold State Coach)で、専用の巨大厩舎の中に、馬車行列を再現した形で展示されている。見学を終える頃には雨は小振りになっていた。

バッキンガム宮殿

発券窓口の近くに戻って保安検査場を通り、いよいよ宮殿内部(State Rooms)に入る。先に訪れた2施設は年中公開しているのに対し、こちらは女王が避暑でスコットランドに行っている夏の間だけとなっている。こちらもオーディオガイドの案内に従って、順路を進んで行く。数々の豪華な部屋を見た後、一際大きな絵画の間(Picture Gallery)に出る。レンブラント、ルーベンス、ファン・ダイクなど名立たる画家の作品が展示されているが、その中の一つがフェルメールの「音楽の稽古」。この絵を見るためには、この時期のロンドンに来るしかないの~ということで今回の旅行計画の中心となったのである。一通り室内を見て回る間に、何度もフェルメールの絵の前に戻り、そして去り際も暫く眺めて名残りを惜しむ。王室の子育てをテーマにした特別展"Royal Childhood"には、かなり混雑していたので、こちらの方は遠くからさっと眺めるだけにして先に進む。内部見学コースの終点となる1階テラスから外に出ると、晴れ間が出る程まで天気は回復していた。庭園の中を暫く歩いて専用出口を潜り、街の喧噪の中に戻る。

ケンウッドハウス

ここまでで3時間半と、やはりそれなりに時間を要したので、食事は後回しにしてヴィクトリア(Victoria)駅から地下鉄を乗り継いで、アーチウェイ(Archway)で下車。地上に出てバスに乗り換え、ハムステッド・ヒース(Hampsted Heath)にあるケンウッド・ハウス(Kenwood House)へ。まずは建物の中に入って、フェルメールの「ギターを弾く女」が展示されていることを確認。2年前の前回は、改装工事中のため建物が閉鎖されているのを、ここまで来て初めて知ったという経緯があるので、何をさておいても確認したかったのである。一安心したところでカフェで遅めの昼食を ~と思っていたら急激に暗くなった空から土砂降り雨が始まり、屋外にいた人達が駆け込んだため、店内は混雑。それでも相席させて貰ってアヒルのコンフィを食べる。食事を済ませて外に出ると、再び晴れ間が見られるようになっていた。ここでも館内の作品を見る合間に、何度もフェルメール絵の前に戻る。これでロンドン市内にある4作品を全て鑑賞したことになるが、偶然にも全て音楽がテーマになった絵ばかりである。

昼食が遅かったこともあり、今日も宿に帰る前にスーパーに寄ってサンドイッチを調達。明日の予定はまだ決めていないけど、とりあえず朝の天気予報を見てから決めようかな。