今回は一足のばしてオックスフォードに行こうかと思っていたのだけど、今日の天気も微妙だったので、ロンドン市内でまだ行っていない施設を巡ることに。まずはセント・パンクラス駅(St. Pancras Station)の隣にある大英図書館(British Library)から。大英博物館から図書部門を分離して、1998年に出来た新しめの建物。閲覧室に入るのは登録制となっているが、展示室"Treasures of the British Library"は一般開放されている。ここにはマグナカルタの原本、グーテンベルク聖書の初版本の他、アガサ・クリスティーの日記やビートルズの手書き歌詞(「ヘルプ!」「イエスタデイ」)などが展示されている。ガイドブックによると「不思議の国のアリス」の原本も見られることになっているが、現在はデジタルデータの閲覧のみとなっている模様。
地下鉄でコヴェント・ガーデン(Covent Garden)に移動して、市場をちらっと見学してから、少し並んでロンドン交通博物館(London Transport Museum)に入る。蒸気機関車から始まる歴代地下鉄や2階建てバスの実車展示の他、市内交通の歴史を解説したパネルを順に見て行く。見応えはあったけど、それ程大きな建物ではなかったので、1時間半程の滞在となる。最寄り駅が工事中で下車専用となっていたため、帰りは隣のレスター・スクエア(Leicester Square)まで歩いてから乗車。
続いて訪れたのは、サウス・ケンジントン(South Kensington)にある、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(Victoria & Albert Museum)で、通称“V&A”。とりあえず空腹だったので、カフェでローストチキンを食べてから、見学開始。美術・工芸などコレクションは多岐にわたるが、さりげなくラファエロやターナーの絵もあったりする。建物は増築に増築を重ねて迷路みたいになっているが、地図を片手に頑張って6フロアを一通り回る。同じフロアでも直接行き来出来ないところも多く、ざっと見て回るだけでもかなりの距離を歩くことになる。昼頃雨が降るという予報だったのに、朝からずっと青空が広がっていた。あれ?外れたのかなと思っていたら、館内滞在中に通り雨。
さすがに歩き疲れてしまったので、隣の自然史博物館はパスして、ケンジントン庭園(Kensington Gardens)まで歩く。といっても庭園入口まで1km以上あり、そこからさらに園内を500m近く歩いて、"The Orangery"というティールームに辿り着く。その名が示す通り、元は温室だった建物を利用している。注文したのはアフタヌーン・ティーで、これが早めの夕食だったりする。最寄りの駅から地下鉄を乗り継いで宿に帰ると、部屋に入った直後に再び通り雨。