2014/08/15(金)

フラワーカーペット

グランプラスでは2年に1度、3日間だけ広場に花弁を敷き詰める「フラワーカーペット(Brussels' Flowercarpet)」が開催されているが、偶然にもそれが今日から開始なので、チェックアウト前に見に行く。一昨日までに準備中の区画を目にしていたが、昨日一気に作業を進めたようで、赤、橙、黄のベゴニアの花弁を主体とした絨毯のような模様が出来上がっている。フラワーカーペット開催中は、市庁舎のバルコニーを解放(5ユーロ)しているので、朝9時開始の15分前から並んだところ、バルコニーに出られたのは9時半頃になった。広場で間近から見る花の絨毯も豪華だけど、上からだと全体像を見下ろすことが出来る。ゆっくり移動しながら鑑賞した後、広場に降りて写真を追加撮影してから、宿に戻ってチェックアウト。

プレメトロで南駅に出て、窓口で乗車券を購入してから、構内のカフェで軽く食べておく。インターシティーに乗ってブリュッセルを出る頃には、少し雨が降っていた。アントウェルペンを通り過ぎ、国境を越えてオランダに入った辺りでも空はどんよりと曇っていたが、次第に天気は回復。ロッテルダム(Rotterdam)に停車し、デルフト(Delft)を通過して、トータルの所要2時間と少しでデン・ハーグ(Den Haag)に到着。オランダ語の発音では“デン・ハーフ”となるが、これは通称で、正式には’s-Gravenhage(スフラーフェンハーヘ)となり、“伯爵の生垣”を意味するらしい。

ビネンホフ

国際列車は本線上のDen Haag Hollands Spoor(HS)駅までの運転。ここから宿までトラムで行くことも可能だけど、乗車券は中央駅(Den Haag Centraal)まで有効なので、近郊列車に乗り換える。駅前から続く幅広い歩行者専用を通って、宿にチェックインして荷物だけ置いたら、早速周辺の散策。元伯爵宮で現在は国会議事堂等となっているビネンホフ(Binnenhof)を見ながらホフ池(Hofvijver)の畔を歩き、エッシャー美術館(Escher in het Paleis)へ。騙し絵で有名な画家が、オランダ人だったということを、今回初めて知る。ガイドブックでは“美術館”となっているけど、直訳すると“宮殿の中のエッシャー”となり、王太后の宮殿であった建物の中に、エッシャーの作品を展示している。鏡のような球体に手をかざしたり、遠近感を錯覚させたりと、エッシャー作品の空間感覚を体験出来るコーナーもあった。

ホフ池の反対側まで歩いて、ガイドブックに載っていた店で早めの夕食を取ろうとしたら、料理はまだ準備中とのことだった。別の店を探すのも面倒だったので、とりあえずビールを頼んでおいて、時間が来たところでスズキのグリルとシャルドネのグラスを注文。店にいる間、窓の外を見たら傘を差している人もいたけど、食事を終えて宿に帰る頃には止んでいた。ネットで確認すると、向こう一週間も似たような天気予報が続いている。