2014/09/14(日)

ハルカス展望台より

早めに宿を出て、地下鉄で天王寺に移動し、2ヶ月ぶりとなるあべのハルカスへ。好天の連休中日なので、前回よりも展望台当日券の窓口が開く前の列が長い。チケットを購入してエレベーターで16階に上がって、当日券の列に並び、9時を過ぎて順番が回ってきたところで次のエレベーターに乗込む。果たして60階に到着すると、秋晴れで前回と比べ物にならないくらい視界が良い。かろうじて大阪城が識別できる程度だったのが、今回は生駒、北摂、和泉山地のみならず、六甲山地や淡路島まではっきりと確認出来る。さすがに早いうちから混み始めているが、展望室内はかなり広いので、景色を見るのはそれ程大変ではない。ただし西側はもともと短辺で、一部有料エリアがあるため、他の方角よりも混雑が集中している。今回は59階の洗面所も利用。確かにガラス張りで眺めは良いのだけど、札幌のJRタワー展望室T38とは異なり景色には背を向ける格好となる。

大仙陵古墳

展望台から降りた後は駅に直行し、JR阪和線で移動。快速に乗って堺市で普通に乗り換え、百舌鳥で下車。駅から西に向かって府道を歩き、大仙公園の入口にある茶室を外から見た後、堺市博物館で古墳シアターと館内展示を見学。公園内には小さな古墳が幾つかあるが、向かいにあるのが国内最大の大仙陵古墳(仁徳天皇陵)。三重の堀に囲まれていて、南側にある拝所でのみ内堀の近くまで立ち入ることが可能になっていて、墳墓を間近から見ることが出来る。外周路の西半分を辿り、北端付近で国道に架かる歩道橋を渡って、南海高野線を越える西高野街道に入る。竹内街道と合流して、途中のコンビニで軽食を調達してから、堺東駅前に出る。

旧堺灯台

駅前には堺市役所があり、高層館の展望ロビーが無料開放されているので、登らない訳にはいかない。エレベーターで21階に上がると、大仙陵古墳を始めとする周囲の古墳群を見下ろすことが出来る。北に目を転ずると、先程の阿倍野ハルカスも見えている。周囲の景色を一通り眺めてから、市役所を出て大小路を西に向かって歩く。堺市内の鉄道4路線はいずれも南北方向のため、東西方向の移動はバスということになるが、事前に系統を調べていなかっので、歩いた方が手っ取り早いかなということで。幅広の府道になっている紀州街道に出て、 与謝野晶子生家跡(敷地は全て府道に取り込まれている)に立寄ってから、堺駅前の与謝野晶子像に対面。さらに西に向かってひたすら歩き続け、堺旧港に向かう。 対岸の龍女神像を見ながら、旧堺灯台まで歩く。埋め立てにより40年以上前に灯台としての役目は終えているが、国内最古級の木造灯台として国の史跡に指定され、近年保存解体修理を行っている。

府道に戻って千利休屋敷跡を訪れてから、 大道筋電停から路面電車(阪堺電軌)に乗車。 高須神社電停で下車して、 細い道をくねくね辿る。堺市では近年合併した一部を除き、「丁目」を使わず「大町西一丁2」のように「丁」を使うのが特徴となっているということは前から知っていたけど、現地で実際にその表示を見るのは今日が初めてである。これは 「元和の町割り」に由来しているとのことだが、この辺りは昔ながらの区画がそのまま残っている。案内標識を頼りに、清学院、鉄砲鍛冶屋敷(外観のみ)、山口家住宅、本願寺別院、妙国寺を順に訪れる。大阪出身といっても北の方だから、南の方に来る機会はあまりなくて、堺市内の観光も今回が初めてとなる。民家の庭先に立派な木があって、ジャカランダっぽいなと思っていたら、一房だけ二度咲きしていた。

さすがに10km近くも歩くと疲れたので、堺市駅前の文化会館に行くのは断念して、堺伝統産業会館を見学してから路面電車で大阪市内に戻る。以前は路線別の運転だったけど、現在は浜寺方面と直通するのは上町線となっているため、終点は天王寺駅前となる。地下鉄を乗り継いで宿に戻る前に、「北浜レトロ」で夕食代わりのアフタヌーンティー。夕方になっても順番待ちとなったが、並んでいる間にちょうど良い時間になった。