2015/03/06(金)

平日の朝で混雑を避けて家を出たので、羽田到着後はあまり時間に余裕がなかった。バス連絡で搭乗して西に向かうと、窓の外の地上はずっと雲に覆われていた。小雨の降る中、阿蘇くまもと空港に到着し、空港バスに乗って市街地に向かう。

八千代座

交通センターで路線バスに乗り継いで、今度は北を目指す。1時間と少しで山鹿市の中心部に到着し、温泉プラザ前で下車。まずは今日の主目的地である「八千代座」へ。1910年に建てられた国の重要文化財で、閉鎖されて老朽化が進んでいた時期もあったが、2001年に復元修理が行われている。今でも現役の芝居小屋として使用され、公演のない日は内部を公開している。事前に確認せずに行ったけど、幸いにして公開日だった。向かいの資料館を先に見てから、ガイドの案内で内部を見学。昨年訪れた愛媛の内子座にも似ているけれど、こちらの方が少し古く、天井絵の鮮やかな色が印象的。こちらでも奈落や2階席も見て回る。

山鹿の街並み

山鹿は交通の要衝として栄えた町で、豊前街道沿いには今でも家並みに昔の雰囲気が残っている。一旦町外れとなる高台の端まで歩いてから、中心部に引き返して「山鹿灯籠民芸館」を見学。大正時代の銀行だった建物を利用して、灯籠祭り(8月開催)の展示が行われている。和紙だけで作った灯籠を頭に載せた踊り手が一斉に舞う姿は一度見てみたいけど、人出が多くて大変そう。そのまま街道沿いに歩いて川の畔まで出てから、予約していた宿に向かう。熊本市内に十分戻れる時間だったのだけど、せっかく温泉町まで来たので一泊することにしたのである。宿には無線LANもあったのだけど、認証が面倒そうだったので、風呂と食事(地酒も注文)を済ませたらさっさと就寝。