2015/07/27(月)

バカンスシーズンとはいえ平日なので、ラッシュを考慮して早めに宿をチェックアウトしてから、エールフランスバスに乗車。モンパルナス駅を発車する時点で結構乗っていて、リヨン駅でさらに乗せて満席状態に。どうやら積み残しも発生していた模様。シャルルドゴール空港第1ターミナルで下車した頃には、ちょうどチェックイン開始時刻になっていたので、そのままカウンターで搭乗手続き。シェンゲンエリア用のサテライトは、保安検査場を越えた先にラウンジがあるので、搭乗前に慌てることはない。スカンジナビア航空のラウンジで休憩してから、搭乗口に向かう。

LOTポーランド航空の機材に乗り込み、パリを後にする。ビジネスクラスを手配したので、欧州域内線でも機内食付き。今日は雲が少ないので、上空から“平原の国ポーランド”を実感することが出来る。左前方に首都の市街地を見ながら、ワルシャワ・ショパン空港(Lotnisko Chopina w Warszawie)に着陸。到着した際も、ビジネスクラスの乗客だけ専用車でターミナル移動になった。荷物を受け取って到着ロビーに出て、案内標識に従って鉄道の地下駅(2012年に開業したばかり)に下りる。ホーム手前に自動券売機が並んでいたけど、いずれも紙幣を受け付けなかったので、一旦ターミナルに戻って鉄道案内窓口で切符を購入。直後に発車する列車は目的駅を通らないので、次の近郊列車に乗って市内に向かう。約20分でワルシャワ中央駅(Warszawa Centralna)に到着し、駅近くの宿にチェックインしようとしたら、まだ部屋の準備が完了していなかったので、暫くロビーで待機。部屋に荷物を置いて、少し休憩してから行動開始。

文化科学宮殿

まずは中央駅近くにそびえる文化科学宮殿(Pałac Kultury i Nauki)から。目的の入口は反対側だったので、足元を回り込んで建物の中に入る。入場券を購入して、エレベーターに乗って30階(地上114メートル)の展望回廊へ。空は雲で覆われていたものの、視界は悪くなかったので、かなり遠くまで見渡せる。ただしワルシャワ市街地は戦争で破壊された後、街並みを復元した旧市街周辺以外は再開発されたため、整然とした区画に近代的ビルが立ち並んでいる。ヴィスワ川(Wisła)の近くに赤い屋根が集まっていて、そこが旧市街だと分かる。全方位を眺めながら何周かした後、エレベーターに乗って麓に下りる。

聖十字架教会

すぐ近くに地下鉄の駅があったので、通り掛かりに券売機を試してみたら、紙幣でもあっさり切符が購入出来た。乗車時にバリデートして、そこから75分間有効になる方式なので、この切符は後日使うことにしよう。シヴィエントクシュスカ通り(Świętokrzyska)から新世界通り(Nowy Świat)に入ると、すぐに名前がクラクフ郊外通り(Krakowskie Przedmieście)に変わる。その辺りの広場にコペルニクス像があり、台座の足元を中心として太陽系モデルが描かれていた。その向かい側にあるのが聖十字教会(Bazylika Św. Krzyża)。内部の柱の一つに、ショパンの遺言に従って心臓が収められている。首都を代表する教会なので、内装は荘厳である。通り沿いにはショパンの曲が流れるベンチが散在していて、その一つが空いた時に近寄ってボタンを押してみたら、故障中だった(^^; 少し先にあるワルシャワ大学(Uniwersytet Warszawski)の構内に入り、奥の方にあるカジメシュ宮殿(Pałac Kazimierzowski)を探す。ショパンが一時住んでいた場所で、壁に掲げられたレリーフでそれと分かる。

旧市街広場

通りをさらに進んで、王宮広場(Plac Zamkowy)から旧市街(Stare Miasto)に入ったところで、急に雲行きがあやしくなって雨が降り始める。今日は降らないという予報だったから、傘を持たずに出てきてしまったので、屋根のあるところで暫く雨宿り。幸い程なく止んだので、雨に濡れた石畳を歩いて、小さな旧市街区域を巡る。戦争で徹底的に破壊されたものの、写真や図面を頼りに忠実に復元されたため、昔のままの街並みと言われても分からないくらいである。洗礼者ヨハネ大聖堂(Bazylika Archikatedralna P. W. Męczeństwa św. Jana Chrzciciela)を経て旧市街広場(Rynek Starego Miasta)に出ると、四角形の一辺をなすワルシャワ歴史博物館(Muzeum Historyczne miasta Stołecznego Warszawy)が改装工事中で、家並みを描いたシートに覆われていた。広場の中央にあるのは人魚像(Pomnik Syrenki)で、市の紋章にも描かれるなどワルシャワの象徴になっている。

ピエロギ

ルバカン(甕城/Barbakan)から旧市街の外に出て、西側の城壁沿いに半周して、王宮広場に面した店のテラスで夕食。注文したのはポーランド風餃子ともいうべきピエロギ(pierogi)とポークカツレツ。温かい前菜だったためか、両者がほぼ同時に出てきたのでびっくり。メニューにグラスワインがなかったので、飲み物は地元のビールにしておく。宿まで2キロ近く離れていたけど、雨も降っていなかったので、食後の運動も兼ねて歩いて帰る。