2015/08/28(金)

足摺岬

今日からの3日間は晴、曇、雨となるはずの予報が、前倒し(?)になって曇、雨、雨となったが、午前中はなんとか天気がもちそうな感じ。宿をチェックアウトした後は、4km離れた足摺岬まで車で送って貰えたので、予定よりも少し早く観光開始。まずは展望台に上って地球の丸さを実感した後、東側にある「天狗の鼻」に回って、岬越しに灯台を眺める。展望台の麓まで引き返して、灯台の真下を経由し、そのまま遊歩道を西にたどるが、思ったよりも登り下りが激しい。今日も荷物を全て担いだままなので、重さがダイレクトに効いてくる。

金剛福寺

白山洞門の近くまで来ると、崖の上から海岸までずっと階段が続いている。これを降りるということは、後でまた登ることになるのだけど、折角ここまで来たのだからと、波打ち際まで一気に下る。遊歩道を少し進むと洞門の全貌が見えてくる。自然の侵食によって穿たれた大きな口に、太平洋の波が押し寄せる様は壮観である。帰りも意を決して階段を一気に登り、崖の上方にある県道に出る。岬に戻る途中に亜熱帯植物園があったが、さらに坂道を登ることになるし、何よりも時間がなかったのでパス。38番札所の金剛福寺を訪れてから、もう一度展望台からの景色を眺めた後、少し離れた場所にある停留所でバスを待つ。

佐川の町並

足摺岬の路線バスは西回りと東回りがあるが、帰りも土佐清水以遠に直通している西回りに乗車。来た時と逆のルートを辿って、約2時間で中村駅前に到着。バスはそのまま宿毛まで走り通すので、かなりの長距離便となる。駅構内の売店で高知名物「帽子パン」を購入してから、特急「あしずり」に乗車。佐川で降りて駅に荷物を預けようと思ったら、コインロッカーがなかったので、ここでも荷物を持ったまま行動。駅から歩いてすぐの上町周辺には、司牡丹酒造を中心とした昔ながらの家並みが残っている。この町は「日本の植物学の父」と呼ばれる牧野富太郎の出身地で、幼少時にバイカオウレンを採取したと伝えられる金峰神社があるが、入口に50以上を数える越す急な階段があったのでパス。今日は既に足摺岬で荷物を持ったまま、崖の階段を上り下りした後だからして。町中にある旧浜口家住宅、佐川文庫庫舎、牧野富太郎ふるさと館、名教館を見学してから、司牡丹酒造1号館の前を通って駅に戻る。散策途中で雨が降り出したが、傘を差すほどでもなかった。

アンパンマンな外観の特急「南風」に乗って、高知駅で下車。駅前で早めの夕食を取るつもりだったが、喫茶店と居酒屋しか見当たらなかったので、とりあえず徒歩15分の宿にチェックインして、良さそうな店がないかネット検索。しかし近くにこれといった店は見付からず、そうこうしているうちにさらに空腹になってくる。このままでは店を見付けたとしても、たどり着く前にエネルギー切れになってしまう~ということで、近くのコンビニで済ませることにする。落ち着いたところでアーケード街にある書店まで出掛けたが、最初からここまで来ればよかったことに後から気付く。まぁ、旅館続きで夕食が多めだったので、軽く済ませたいところだったからちょうどよかったということにしておこう。