2015/09/21(月)

今日は地下鉄1号線に乗って郊外へ。1時間以上の長時間乗車となるけれど、宿の最寄駅からは乗り換えなしで、目的の水原(수원/スウォン)に到着。駅前のターミナルから路線バスに乗って、旧市街に向かう。複数の系統が発着する乗り場では、バスは到着順に関わらずその時空いているスペースに停車するため、目的のバスがどこに停車するかを見極める必要がある。全国共通の交通系電子マネー「Tマネー(티머니)」が使えるようになっているが、現金でも乗車可能。八達門(팔달문/パルタルムン)で下車すると、同名の建造物は目の前だから迷うことはない。世界遺産に指定されている華城(화성/ファソン)の南門に当たるが、このあたりは市街地化により城壁が一部途切れている。

水原華城

ロータリーとなっている八達門の周りを廻って西に目を転じると、華城の城壁が圧縮された状態で視界に入る。つまりは入口から急勾配が続くということで、最初はひたすら坂道と階段を登り続ける。幾つかの楼閣や門を通り過ぎながら稜線を辿り、入口から30分くらいで最高地点となる西将台(서장대)に辿り着く。ここからは水原の旧市街が一望出来るが、今日も晴れていながら霞が掛かったようになっている。ここから先は下りが続き、市街地と同じ高さになってから、華西門(화서문/ファソムン)や長安門(장안문/チャンアンムン)が続く。どちらも傍に車道を通すように改造されているものの、城壁は途切れないようになっている。

水原カルビ

2時間近く歩いて、水原川に架かる水門の華虹門(화홍문/ファホンムン)に到着したところで一旦城壁から離れ、近くの店に入って昼食。水原名物と言われるカルビ(갈비)の専門店で、タレに漬け込んでから焼くヤンニョムカルビ(양념갈비)とマッコリ(막걸리)を注文。肉の量もさることながら、付け合せも品数が多かった。食後は華虹門の近くの訪花随柳亭(방화수류정/バンファスリュジョン)や龍池(용지/ヨンジ)を訪れてから、水原川沿いに旧市街を歩く。城壁を一周するのは大変だったので、見所の少ない東半分はパスすることにしたのである。

華城行宮

続いて訪れたのが、旧市街の西に位置する華城行宮(화성행궁/ファソンヘングン)。18世紀に華城に続いて建てられた宮殿で、一時は殆どの建物が取り壊されてしまったが、1990年代から復元が進み、今では元の姿を取り戻しているとのこと。中には洛南軒(낙남헌/ナンナムホン)のように、創建時の姿をとどめているものもある。強い日差しの中、宮殿内を一通り巡ってから最寄バス停を探したが、見付からないうちに八達門に出てしまったので、朝と同じ停留所からバスに乗って水原駅に戻る。6年前水原を訪れた時は、民俗村だけで半日を費やしてしまったので、今回ようやく華城をを訪れることが出来た。水原には鉄道博物館もあるのだけど、月曜日は休みなのでまたの機会にということにしておこう。

五味子氷水

午前中は霞んでいた空も、午後からはすっきりと晴れ渡っている。こういう時にソウルタワーに登りたかったのだけど、ソウル市内に戻った頃には既に夕方前で、そこから南山に急いでも夕景~夜景になってしまうし、何より歩き疲れていたので断念。一旦宿に引き上げて休憩してから、仁寺洞(인사동/インサドン)に繰り出す。さすがに昼食の量が多かったので、食事ではなく喫茶店に入って伝統茶かき氷~ということで五味子氷水(오미자빙수)を注文。餅やゼリー、フルーツなどのトッピングがカラフルで美味だった。