2015/12/06(日)

仙石東北ライン

熟睡して寝不足は解消したので、早めに宿を出て仙台駅に荷物を預ける。地平ホームから発車する「仙石東北ライン」快速石巻ゆきに乗車。停車駅の少ないタイプだったので、最初の停車駅は東北本線の塩釜。その先の松島の手前で、5月末に開業した東北本線・仙石線接続線(正式には東北本線支線)に入る。接続線は営業キロにしてわずか0.3km。東北本線から分岐する前に一旦停車し、仙石線に合流する前にももう一度停車。これらの時間的ロスがあっても、全体で仙石線経由よりも10分程度短縮になるらしい。新線に乗車するだけなら、次の高城町で折り返せば十分なのだけど、折角なので終点の石巻まで乗り通す。

石ノ森萬画館


駅構内でも石ノ森キャラクターを見掛けたが、市役所付近から商店街方面に1km続く「マンガロード」沿いには、サイボーグ009、仮面ライダー、がんばれロボコン、さるとびエッちゃん、などの像が並んでいる。道沿いの各所には通りが瓦礫で埋まった震災直後の写真が掲げられているが、街角の表示によるとこの辺りの津波の高さは約2メートル。今でもところどころ更地となっている場所がある。商店街を抜けて旧北上川を渡り、中洲にある「石ノ森萬画館」で企画展の「近藤喜文展」と常設展を見学。石巻では他にも行ってみたい場所もあったけど、いずれも駅からかなり遠い場所だったので、そのまま駅に引き返して仙石東北ラインの快速に乗車。帰りは停車駅が多いタイプだったので、東北本線内の塩釜から仙台までは各駅停車となる。

地下鉄東西線

仙台駅地下の食堂街で昼食を取ってから地下鉄乗り場に行くと、券売機の前に行列が出来ていた。ICカードの普及により最近は券売機の数が減っているが、ここでも2台しか残っていないのだから、ちょっとしたことで混雑するのだろう。仙台市交通局では「icsca」というカードを導入しているが、年度内は他のカードとの互換性がないらしいので、1回乗車だったとしても並ばねばならないことになる。ようやく順番が回って来たところで、1日乗車券を購入してホームに降りる。どちらから回っても良かったので、先にやって来た西ゆき列車に乗り込む。東西線は今日開業したばかりなので、車内はかなりの混雑となっている。地下鉄なので車窓は基本的にトンネル続きだが、地形の関係で国際センター手前と、終点の手前で一旦外に出る。終点の八木山動物公園で下車し、地上に出てみる。そのまま動物園に向かう人が多かったが、今日の目的は乗りつぶしなので、地下ホームに戻って次の折り返しに乗車。今度は端から端まで乗って、反対側の終点である荒井へ。これで再び、国内の鉄道路線に全て乗ったことになる。ここでも地上の景色をざっと見てから、仙台駅に戻る。

光のページェント

JRの駅ビルの中にある「ずんだ茶寮」で休憩した後、ネットで調べた地下鉄駅近く大型書店に行ったら、コミック類の取扱いはないという掲示が出ていた。仕方がないのでJR駅の北側にある系列店に買いに行く。当初予定していた用事が一通り済んだので、いつもなら帰りの列車の予約を早めているところだけど、今回は急遽夕方に行きたいところがあったので、予約は変更しないことにしたが、時間つぶしをどうしたものか思案。既に喫茶は行っているし、足が疲れているから立ちっぱなしも辛いし、そうだ1日乗車券があるなら、ということで今度は地下鉄南北線を端から端まで乗ることに。さすがに東西線と違って、南北線の方はそれ程混んでいない。先に来た方に乗って南側の富沢に行ってから、反対側の泉中央まで乗り通す。帰りは勾当台公園で下車して、構内で少し時間調整をしてから、定禅寺通に出ると既に多くの人達が点灯式を待ち構えていた。仙台の冬の風物詩「光のページェント」は今日の午後5時半開始で、間際に行ったためベストポジションという訳にはいかなかったが、カウントダウンとそれに続く一斉点灯と歓声に立ち会うことが出来た。

あまり時間に余裕がなかったので、通りの入り口付近だけ見てから地下鉄の駅に戻る。乗車前に指定券を確認したら、思ったよりも早い列車だったので、仙台駅到着後はてきぱきと買い物を済ませ、荷物を取り出してから新幹線のりばに向かう。夕食は車内で駅弁と純米酒。上野で常磐線に乗り換えたら、タイミングよく北千住からTXの快速に乗ることが出来たので、思っていたよりも早く帰宅。