2016/04/29(金)

ウフィツィ美術館

いつものように途中で何度も目が覚めたけど、合計したら6時間くらいは眠っているはず。機内でも1回ずつ仮眠しているから、多分帳尻は合っているのかな。上階の朝食会場は眺めが良かったので、テラスに出て少し写真撮影。朝食後は宿を出て、アルノ川(Arno)沿いに旧市街中心部まで歩く。最初に訪れたのは、ウフィッツィ美術館(Galleria degli Uffizi)。いつも混雑しているとのことで、出発前に日時を指定して事前予約しておいたので、専用窓口でバウチャーをチケットに引き換えてから入館。メディチ家(Medici)の行政事務所だった建物を利用した美術館で、所蔵作品としてはボッティチェリの「春」「ビーナスの誕生」、ミケランジェロの「ひわの聖母」、レオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」が特に有名だけど、他にもレンブラントやエルグレコの作品などもある。ガイドブックによるとルーベンスの作品もあったらしいが、見落としたのか貸し出し中だったのか、気が付かなかった。

ヴェッキオ橋

昼食は美術館近くの店に入って。2皿を選ぶコースで、ラザニア(lasagna)と生ハム(prosciutto)と白ワインを注文。食後はヴェッキオ橋(Ponte Vecchio)を渡って対岸へ。宝石商が立ち並ぶ橋は、観光客でごった返している。ピッティ宮殿(Palazzo Pitti)まで行ってみたけど、チケット売り場に行列が出来ていて、あまり時間もなかったので旧市街に引き返す。シニョリーア広場(Piazza della Signoria)を経由して、サン・ロレンツォ聖堂 (Basilica of San Lorenzo, Florence)を訪れる。付属のメディチ家礼拝堂(Cappelle medicee)は荘厳な空間になっているが、改修工事中で一部がシートに覆われていた。礼拝堂の奥にあるミケランジェロ設計の新聖具室 (Sagrestia Nuova)を見てから外に出て、サンタ・マリア・ノヴェッラ駅(Stazione di Santa Maria Novella)に向かう。駅前広場を通り過ぎ、駅横の広場で午後のツアーの待ち合わせ。全員が揃ったところでバスに乗って出発。

ピサの斜塔

フィレンツェ郊外から高速道路に乗って、西に向かって走る。途中の町は遠くから集落を眺めるだけだったが、ピストイア(Pistoia)は植木の町ということで、苗木の栽培地が付近一体に広がっている。高速を降りて大型駐車場で列車を摸した観光用車両に乗り換えて、ピサ(Pisa)の旧市街へ。立ち並ぶ土産物屋の間を歩いて、城壁の中に入ると、ドゥオモ広場(Piazza del Duomo)に建ち並ぶ大聖堂(Duomo di Pisa)と洗礼堂(Battistero di San Giovanni)、そして高名な斜塔(Torre pendente di Pisa)が目に入る。軟弱な地盤の上に建てたため傾いた鐘楼は、傾斜が進行して将来的には倒壊する畏れもあったため、2001年までの10年以上にわたる修復で引き戻して、5.5度だった傾きは約4度となっている。修復前は見学に制限を設けていなかったらしいが、現在は少人数予約制になっている。個人でも予約は可能だったのだけど、今回は移動手段も合わせて日帰りツアーを手配。指定時間まで自由行動となったので、周辺を回って撮影。

再集合して荷物をロッカーに預け、保安検査を受けてから半地下となっている塔の入口を潜る。係員から簡単な説明を聞いてから螺旋階段を登り始めるが、塔全体が傾いているため、どちらが垂直方向なのかよく分からず変な感覚。上階テラスに出ると、天気が良いので、旧市街をはじめ遠くの山並みまで見渡せる。ガリレオ・ガリレイ(Galileo Galilei)が鉄球と木球を同時に落としたのはこの辺りだよね。塔を出た後は再び自由行動となったので、大聖堂内部を見学することに。入場無料だけど、チケットセンターでの発券が必要とのことで、その場所が大聖堂からかなり離れていたので、予想よりも時間を要した。慌てて集合場所に戻ったら、時間をだいぶ過ぎても戻って来ない人達がいたけど、最終的には合流。帰りの高速で事故渋滞があったので、フィレンツェ到着がかなり遅れる。夜は宿の近くの店に入る。夜のコースは1種類のみで、それを注文したら予想以上にオードブルとメイン(第2皿)の肉率が高かったが、第1皿やデザートは美味だった。