2016/05/04(水)

快晴の大運河

移動日の今日に限って雲ひとつない快晴だけど、2日半の観光日程のうち昨日だけでも晴れていたのでよしとしよう。朝早い出発だったので一瞬タクシーにしようかと思いかけて、旧市街の宿にはタクシーが来られないことを思い出す。72時間券がまだ有効だったので、チェックアウト後は駅前広場から水上バスに乗船。ローマ広場に向かうコスティトゥツィオーネ橋(Ponte della Costituzione)はかなりの高さを上り下りする必要があるので、短距離でも船の方がかなり楽である。水上バスは一回7.5ユーロと結構高めの設定だけど、40ユーロの72時間券を購入したので、短距離でも気軽に利用出来た。窓口でチケットを購入してから、連節バスに乗車。リベルタ橋を渡って本土に入り、郊外の停留所に幾つか停車してから、ヴェネツィア・マルコポーロ空港に到着。

自動チェックイン機で搭乗手続きを済ませ、カウンターで荷物を預けてから保安検査場を通過。今回は違うアライアンスのエコノミークラスで、ラウンジが使えないため、売店を覗いた後はロビーで待機。離陸直後にヴェネツィアの街並みが見えるかと期待していたのだけど、残念ながら反対側だったので海しか見えなかった。アリタリア航空(Alitalia)の国内線は、イタリア半島を縦断して1時間と少しで、ローマ・フィウミチーノ空港(Aeroporto di Fiumicino)に到着。6年前のローマ訪問時に利用した空港だけど、今回は国内線の乗り継ぎ利用。乗り継ぎにかなり余裕を取って3時間もあるので、ターミナル内のカフェテリアで昼食を取ってから、ロビーで搭乗開始を待つ。

イスキア島

乗り継ぎ便でイタリア半島をさらに南下し、ティレニア海(Mar Tirreno)に浮かぶイスキア島(isola d'Ischia)上空で旋回し、火山地形を見ながらナポリ・カポディキーノ空港(Aeroporto di Napoli-Capodichino)に到着。今回訪れた3つの都市の位置関係からすると、ヴェネツィア→フィレンツェ→ナポリと回れば効率が良かったのだけど、フィレンツェ→ヴェネツィア→ナポリの順となったのは、最初に飛行機の予約を間違えたからだったりする。結果的に最初のフィレンツェ到着が深夜にならなかったし(ミュンヘン-ヴェネツィアだと深夜便しかなかった)、ヴェネツィアでの有効時間を長く出来たからよしとしよう。因みにヴェネツィアからナポリへは鉄道でも移動できたのだけど、ローマで乗り換えて5時間以上掛かる。今回は飛行機の乗継ぎにかなり余裕を持たせたため、トータルの所要時間としてはあまり変わらなくなってしまったが、乗り物の中でずっと座っているのはやはり疲れるので空路を選択したのである。

国立考古学博物館

空港からタクシーに乗って市街地に向かう。車窓には近代的な建物が連なり、車とバイクが溢れる道路にはクラクションが鳴り響き、朝までいたヴェネツィアとは同じ国内でも別世界のように感じる。宿にチェックインして部屋で少し休憩してから、夕方前の街に出る。トレド通り(Via Toledo)を歩いてダンテ広場(Piazza Dante)を経由し、国立考古学博物館(Museo Archeologico Nazionale)を見学。その名の通り、ナポリや近郊のポンペイ(Pompei)からの出土品が展示されているのだけど、映画やアニメをモチーフにした現代芸術とのコラボということで、有名キャラクターを題材にしたオブジェも一緒に展示されていた。実物大(?)のヨーダ様の像にはちょっとびっくり。見学を終えても夕食にはまだ少し早かったので、一旦宿に戻って時間調整してから、ブッフェ形式の店で夕食。野菜を中心に軽く食べるつもりが結構な量になっていた。