2016/07/16(土)

ニュンフェンブルク城

昨夜は早く就寝したため、明け方のかなりの時間を目が冴えた状態で過ごすことになった。朝食ブッフェはかなり品目が多かったけど、朝一番だと一部はまだ準備中で、食べている間に出て来る。 食後は施設の開館時間に合わせて宿を出て、一日乗車券を購入してから路面電車の17系統に乗車。前回は駅周辺が工事中だったため、バスで移動して少し歩いたけど、今回は最寄りの電停で下車すると、すぐにニュンフェンブルク城(Schloss Nymphenburg)が見えて来る。全体的に雲が多いけれど時折陽が射していて、土砂降りだった前回(11年前)に比べると遥かに良い天気。早速共通券を購入して、城の内部を見学。豪華の広間を中心として、左右の翼に部屋が並んでいるが、夏の離宮だったので王宮としては小ぢんまりしている。美人画ギャラリー(Schönheitengalerie)やルードヴィヒ2世(Ludwig II)生誕の間などを見学した後、庭園に出て散在する施設を順に見学。前回も訪れたパゴダ(Pagodenburg)や浴場(Badenburg)の他、アマリエンブルク(Amalienburg)やマグダレーナの庵(Magdalenenklause)も見学。道が真っ直ぐ繋がっていないので、これだけでも結構な距離を歩いたことになるので、庭園最奥まで行くのは止めておく。城の建物まで戻り、南隣の馬車博物館 (Marstallmuseum)に入って併設の陶器博物館(Porzellanmuseum)まで一通り見ておく。

ポークソテー

思ったよりも時間を要したので、路面電車を乗り継いで、今回も新市庁舎(Neue Rathaus)の地下にあるラーツケラー(Ratskeller)で昼食。ドイツに来たからにはと以前は頑張ってビールを飲んでいたのだけど、やっぱり苦手なものを無理して飲んでも美味しくないので、グラスワインの白(ミュラー・トゥルガウ)を注文。料理はポークソテーを選択したが、名物の大きなプレッツェルが付いてきた。

ノイエピナコテーク

午後は天気がさらに良くなって、日差しが暑く感じるくらいになっている。カウフィンガー通(Kufingerstraße)からノイハウザー通(Neuhauser Straß)に続く道を歩いて、カールス広場(Karlsplatz)の南側から路面電車に乗ろうとしたら、工事中のため同広場北口に乗り場が移っていた。ピナコテーケン(Pinakotheken)で下車して、まずはアルテ・ピナコテーク(Alte Pinakothek)に入場。直訳すると“古い絵画館”で、18世紀までの絵画を展示しているが、現在改装工事中で、半分近くの区画が閉鎖されている。それでもダヴィンチやラファエロ、ルーベンスやレンブラント、クラナッハなどは見ることが出来た。共通券を購入していたので、そのまま向かい側にあるノイエ・ピナコテーク(Neue Pinakothek)へ。その名の通り、18~20世紀の比較的“新しい”絵画を所蔵している。こちらはドイツ絵画の比重が高いが、順路の終わりの方にはゴッホ、ルノワール、モネなどのフランス印象派の作品もある。ここまででかなり歩き疲れていたが、もうひと頑張りということで、少し離れた場所にあるピナコテーク・デア・モデルネ(Pinakothek der Moderne)まで足を伸ばす。こちらはピカソやダリ、クレーなどの現代画家の作品だけでなく、建築や家具、オブジェなど絵画以外の展示も数多くあった。

夏時間のため陽が沈むのが遅いので、旧市街にある展望台にエレベーターで登ってみたいところだけど、フラウエン教会(Frauenkirche)は改装工事中で、新市庁舎は休日で休み。王宮(Residenz)は既に閉館時間だったので、そのまま路面電車を乗り継いで中央駅に戻り、構内の店で軽食を調達してから宿に帰る。