2016/07/18(月)

今日のツアーは出発時間がかなり早かったので、朝食後はテキパキと支度を済ませてから出かける。駅構内の指定場所に10分前に行ったら、往路の乗客2名が揃ったことになったので、予定よりも早く出発。ニュンフェンブルクの前を通り、高速道路(Autobahn)に乗って北に向かう。途中の休憩で立ち寄ったドライブインの売店では、”mikado”という名前のポッキーの現地生産品を見付けたけど、気温が高めの日なので買うのは止めておく。高速道路はロマンチック街道(Romantische Straße)に沿っているので、途中でハールブルク城(Burg Harburg)や、ネルトリンゲン(Nördlingen)などの町並みを遠くから眺めることが出来る。昔はツアーバスでも町中の旧道を走ることが可能だったそうだが、現在は乗り入れ禁止でバイパスを使うしかないとのこと。

ローテンブルク

途中はかなりスムーズに走れたので、予定よりもかなり早くローテンブルク・オプ・デア・タウバー(Rothenburg ob der Tauber)に到着。城壁(Stadtmauer)の外の駐車場から、ガイドの案内で旧市街を歩く。中世の町並みが保存されていて、戦争中に一部破壊されたものの、戦後になって修復されている。三角屋根の頂点付近に出っ張りがある家があるが、屋根裏の貯蔵庫に荷物を運び上げるクレーンの支柱なのだとか。そういえば同じような物をエストニアの首都タリンでも見たような。散策ガイドはもう少し続いていたが、マルクと広場(Marktplatz)で離脱して市庁舎(Rathaus)の塔に向かう。人数制限があるので時間があるうちに、そして晴れている今のうちに登っておきたかったのである。螺旋階段を登った最上階にゲートがあり、人数を自動カウントして制限している。到着時は赤いランプが点灯していたので、降りてきた人々が通過して緑に転じるまで暫し待つ。隣の建物に入って幾つかの梯子を登り、頂上手前の窓口で料金を払う。最後の急な梯子を登って展望台に出ると、旧市街の屋根や周囲の山が見渡せる。空に雲が多かったものの、その分南側が逆光にはならずに済んだ。制限時間が5分という掲示が出ていたので、景色を眺めつつ写真を撮りながら一周して終了となるが、元より足場がかなり狭いので長居し辛いかも。塔を降りた後は、旧市街の南側にあるワインレストランで昼食。名物のロールキャベツ(Kohlroulade)と一緒に、勿論グラスワイン(バッカス)も注文。

ドッペル橋

午後は門から外に出て、タウバー川(Tauber)の畔まで降りようと思ったら、思った以上の高低差。急坂を歩くのは大変そうだったけど、その分景色は良いだろうということで、地図を頼りにひたすら遊歩道をガシガシと降りてゆく。川岸に出て教会の前を通り過ぎ、ようやく目的のドッペル橋(Doppelbrücke)に辿り着く。振り返ると青空を背景に、ローテンブルクの旧市街が聳えている。やっぱりここまで来た甲斐はあったよね。帰りの上り坂も大変だったけど(笑) 旧市街に戻って、南西と南東の城壁の上も少し歩く。東側のレーダー門(Rödertor)から一旦外に出て振り返った後、旧市街を横断して西側のブルク公園(Burggarten)に出る。切り立った崖の上に相当するので、周囲の景色を眺めてから、急ぎ足でマルクト広場に戻ると、ちょうど午後2時を迎えるところで、仕掛け時計が動き出すのに間に合う。三十年戦争の際、3リットル以上のワインを飲み干すという賭けに勝って、町が破壊されるのを免れたという「マイスター・トゥルンク(Meistertrunk)」の伝説に基づくものだが、敵将と市長が両側から出て来て向かい合い、市長が手にしたジョッキを傾けるだけという仕掛けとしてはわりとシンプル。残り時間が少なくなっていたので、聖ヤコブ教会(St.-Jacobs-Kirche)と中世犯罪博物館(Mittelalterliches Kriminalmuseum)の外観を見た後、菓子店に立ち寄って買い物をしてから駐車場に戻る。

シュタイフ博物館

ミュンヘンおよびフランクフルト発の2台のバスがローテンブルクで落ち合い、乗客の一部を交換してから(現地離脱・途中参加も可能)それぞれの街に戻るというシステムで、ここから先は5名のツアーとなる。ローテンブルクを出て高速に乗って、そのままミュンヘンには直帰せず、途中から違う高速道路に入る。ここまでずっと順調だったが、工事渋滞に引っかかったため暫くノロノロ運転となる。ようやく渋滞区間を抜けたところで高速を降りて、ギーンゲン(Giengen)に向かう。ここでの目的はシュタイフ博物館(Steiff Museum)。その社名を知らなくても、製品であるテディベア(Teddybär)を知らない人はまずいないだろう。やはり家族連れが多いのか、遊園地のアトラクション風の縫いぐるみショーに続いて、巨大縫いぐるみ(シュタイフ純正品の印“ボタン・イン・イヤー”つき!)のコーナーを通り抜けてから、会社の歴史や関連品の展示が始まる。子供服を製作していた創始者マルガレーテ・シュタイフ(Margarete Steiff)が、ふとしたきっかけで象の形のピンクッションを作ることになり、これが縫いぐるみとしてヒットしたことから、様々な動物の縫いぐるみをつくることになり、手足が動く熊に行き着いたのだとか。そして歴代のテディベアや限定製品も展示されているが、そのうちの一つが「くまモン」のテディベア! 「くまモンスクエア」にも展示されていたけど、やっぱりドイツの製造元で見られるのは格別。館内には売店があって、すぐ近くにはアウトレットもあったけど、小さいサイズのはあまりテディベアらしく見えないし、それなりのサイズはそれなりの値段がするので、衝動買いすることはなかった。午後から青空が広がるようになっていたけど、どんどん気温が上がっていて、外に出ると日向はかなり暑くなっていた。

帰りの高速はスムーズだったので、ほぼ予定通りにミュンヘンに到着。昼はしっかり食べたのでそれ程空腹ではなかったので、ローテンブルクで購入した名物のシュネーバル(Schneeball)を夕食代わりに。直訳すると“雪玉”となるが、揚げ菓子をホワイトチョコ等でコーティングしたもの。本来はソフトボール大だが、それだとさすがに1個で満腹になってしまうので、ゴルフボール大の4個入りを購入。それでも3個食べると満腹になったので、冷蔵庫に入れて明日の朝に回す(途中の暑さでコーティングが融けかけていた)。