明け方に降った雨は朝になっても少し残っていたが、出掛ける頃には止んでいた。早めに宿を出て、阪急で京都に向かう。乗った列車の種別は快速急行で、停車駅を特急と比べると西院と大宮の2駅が多いだけだが、ちょうど西院が目的だったので助かる。地上に出て市バスに乗り換え、梅小路公園前で下車。市電車両を利用した案内所(公園の反対側にもある)の前を通って、「京都交通博物館」の前に行くと、開館25分前にして既に100人以上が並んでいた。開業後しばらく経ったといってもまだ半年だし、さらに秋の連休となると混んでいて当たり前かな。電子マネーで入場券を購入し、構内に入るとプロムナードでまず出迎えてくるのが、懐かしの0系新幹線や、C62蒸気機関車に80系電車。館内に入っても100系・500系新幹線や、485系や583系電車や、キハ80系気動車、EF66電気機関車があり、建物の外には「トワイライトエクスプレス」や「あさかぜ」の機関車と客車がある。実物車両以外にも、鉄道の歴史や設備に関する展示も充実していたが、細かく見ているととても時間が足りないので、ざっと1階を一通り見て回ってから、エスカレーターで2階に上がる。
2階の展示を見ているうちに、ジオラマの運転時間が近付いて来たので、20分前に行ってみたら、定員で締め切る直前だった。列の最後の方になったので、ジオラマの正面ではなく右側からの見学となったが、様々な路線や時代の車両が走る○分のショーを楽しむことが出来た。終了後は旧型マルスや自動改札機、制御盤などを見て回ってから、屋上の「スカイテラス」に出ると、京都タワーを背景にした引き込み線や、東寺を背景にした新幹線の走行風景を眺められる。そこからさらに進んで階段を降りると、旧「梅小路蒸気機関車館」だった転車台と扇型車庫の前に出る。ずらりと並ぶ蒸気機関車は見応えがあるが、ちょうど「SLスチーム号」の発車時刻前だったので、乗車券を購入して乗り場に急ぐ。トロッコ車両に座って暫くすると発車になり、ゆっくりと推進運転で走り出した列車は、山陰線の高架を潜って梅小路公園の南端沿いに進み、○分で折り返し地点に到着。そのまま進行方向を変えて、牽引運転で乗降場所に戻る。扇型機関庫の蒸気機関車の一群を見学してから、旧二条駅舎の建物を通って外に出る。出口はミュージアムショップも兼ねていたが、入場制限が掛かっていたので、今回はパスしてバス乗り場に直行。
京都駅ゆきを何本か見送った後、三条京阪ゆきのバスに乗車。途中の停留所を通過する急行運転で、京都駅を過ぎるまでは順調だったが、河原町通に入ると渋滞(高島屋の駐車場待ち)に巻き込まれる。ようやくたどり着いた四条河原町で降りて、遅めの昼食を取った後は、京都府立植物園へ。こちらの秋バラは、ほとんどの株が咲いていたので見応えがある。「四季 彩の丘」を経由して北山門から出て、地下鉄で京都駅に移動。美術館「えき」の河井寬次郎展を見た後、市役所前のいつもの店で夕食を取ってから、阪急に乗って大阪の宿に戻る。