2016/11/04(金)

パンケーキ

今日も朝から良い天気。紫外線対策をしてから宿を出て、ハイドパーク経由で王立植物園へ。園内の東側を見学しながら北に向かい、岬の先端にあるミセス・マックォーリーズ・ポイント(Mrs. Macquarie’s Point)まで歩く。提督夫人のお気に入りの場所だったことに因む名前で、現在はオペラハウスとハーバーブリッジの両方を一度に眺めること出来る。朝のうちに来たのは、順光条件となるからである。市街地のスカイラインを眺めながら湾曲した海岸線沿いの道を歩き、オペラハウスの手前からサーキュラー・キーを通って、ロックス地区(The Rocks)に出る。この辺りは最初の入植地で、古い建物が残り入植者のモニュメントもある。今の季節だと、随所にジャカランダが咲いている。地区内にある有名パンケーキ店に入って、早めの昼食。メニューを見て迷いながらも、ジャガイモと玉ねぎのパンケーキとカフェラテを注文。一昨日の夜からサンドイッチやトーストが続いていたので、久しぶりのホットミールということになる。

ハーバーブリッジ

アーガイル・カット(Argyle Cut)という切通しを通って、ポート・ジャクソン湾(Port Jackson)を渡る高速道路の下を潜り、小高い丘の上にあるシドニー天文台(Sydney Observatory)を見学。光害のため観測施設としての役目を終えていて、現在は博物館として公開されている。一旦ロックス側に戻ってガイドブックが示す場所から階段を登ったが、途中で天文台方面からの通路と合流したので、結果的に遠回りしたことになる。さらに階段を登ると、高速道路脇の歩行者通路に出るので、北に向かって歩き始める。ハーバーブリッジに差し掛かったところで、4つある支柱の1つに行き当たる。南東側の支柱(パイロン)は、「パイロン・ルックアウト(Pylon Lookout)」という観光施設になっていて、その名の通り眺めが良い場所というなら登るしかあるまい。階段を登った先にある受付でチケットを購入し、同じフロアの展示を見てから、さらに階段を登って展望台に上がる。期待に違わず、サーキュラー・キーを行き交う船や、オペラハウスや市街地の高層ビル群、対岸のキリビリ地区(Kirribilli)、そして遠くまで続く複雑な海岸線が見渡せる。橋の最高地点まで歩いて登る「ブリッジ・クライム(Bridge Climb)」というアトラクションがあって、幾つかのグループが登っているのが見えるのだけど、それをここから眺めているだけで足がすくみそうになる。因みにカメラは持って行けないらしい。

ジャカランダ並木

橋を渡り切ってから暫く歩き続けると、下り階段となって歩行者通路が終了。ちょうどミルソンズ・ポイント(Milsons Point)駅前なので、通常の観光客はそこから市内中心部に戻るのだろうけど、今日はキリビリ地区も目的地だったりする。事前に用意した地図を頼りに住宅街を歩いていると、ちょっとしたジャカランダ並木があったので寄り道。ミルソン公園(Milson Park)に隣接するマクドガル通り(MacDougal St.)に出ると、満開のジャカランダの大木が100メートルにわたって続いている。市内の至る所に庭木として植わっているジャカランダも、日本の桜のように纏まって咲く名所というのはなかなかないようだけど、そんな中でもネット検索で見付けたのがこの場所である。やはり桜に喩えられるだけあって、大木の並木は一層美しい。公園側から眺めると、青紫の雲のように広がって見える。地区内には別のジャカランダ並木があることを、さっき橋の上から確認出来たけれど、結構遠い場所だったので止めておく。

ワイルドライフ

ミルソンズ・ポイント駅から列車に乗ってハーバーブリッジを渡り、市庁舎駅で下車してダーリング・ハーバー(Darling Harbour)まで歩く。次の目的場所は隣接する3つの複合施設となっていて、共通券があったので2施設用を購入。プラス5ドルで3施設用になると言われたのだけど、3つ目はそれほど興味がなかったので止めておく。実は初日に訪れたシドニー・タワー・アイも共通券に含めることが出来るのを、今頃知ったけど時すでに遅し。まずは「ワイルド・ライフ・シドニー動物園(Wild Life Sydney Zoo)」に入場。その名の通りオーストラリアの野生動物を展示していて、カンガルー、コアラは勿論のこと、ハリモグラ、ヒクイドリ、タスマニアデビルもいる。教科書でお馴染みのカモノハシ、夜行性のオポッサムやウォンバットもいたけど、動きが速すぎたり暗すぎたりして、撮影は無理だった。まだ夕食までかなり時間があったし、明日出直すのも面倒だったので、続いて「シー・ライフ・シドニー水族館(Sea Life Sydney Aquarium)」も見学。クマノミからジュゴンまで、大小様々な海の生き物が展示されていたけど、館内の通路をかなり歩かされることになる。朝から相当な距離を歩いてだいぶ疲れていたので、途中何度かベンチに座って休憩しながら見学。

時間調整をしてから外に出て、すぐ近くのアンガスビーフの店で早めの夕食。折角オーストラリアまで来たのだから、地元料理も食べておかなきゃねということで、迷わずステーキを注文。ワインも地元ニューサウスウェールズ(New South Wales)のシラーズで。料理もワインも美味しかったのだけど、テラス席は西日がきつかったので、デザートや食後の飲み物はパスして店を出る。鉄道が近くを通っていないため、後もうひと頑張りということで、宿まで1キロくらい歩いて帰る。