2017/04/02(日)

三ッ蔵

宿を出て駅のロッカーに荷物を預けてから、めがね橋で呉線の鉄橋を潜って、市立美術館方面に向かう。3年前の8月と同じ宿に泊まり、チェックアウト後の行動までほぼ同じだけど、今回は「この世界の片隅に」の“ロケ地巡り”という目的がある。ということで、途中で旧下士官集会所(現青山クラブ)や病院前の階段を確認してから、2日目となる入船山記念館へ。ここは作品には直接登場しないのだけど、戦前・戦中の資料(米軍のビラは作品に登場)も展示されている。灰ヶ峰を見ながら本通りを歩き、途中で喫茶「エーデルワイス」に立ち寄って休憩。注文したのは名物のクリームパイで、カスタードクリームのパイの上に生クリームをホイップしてあった。本通りから今西通りに入り、地図を頼りに細道を辿って長ノ木町にある旧澤原家住宅の三ツ蔵(国の重要文化財)を訪ねる。その名の通り3つの蔵が並ぶ印象的な建物で、作品でも主人公がその前を通過している。帰りは堺川沿いに歩いて、作品にも登場した小春橋と堺橋を渡ってから呉駅に戻る。

松下商店

呉から快速「安芸路ライナー」に乗って広島に出て、南口の駅ビルで昼食。既に混み始める時間だったので、行列が出来ていない店を探して入る。午後は駅前から広電に乗り、江波線の終点で下車したら小雨が降っていて驚く。今朝の天気予報では一日中晴れだったので、他の荷物と一緒に傘も広島駅のロッカーに預けてしまったのだけど、とりあえず雲の切れ間が見える状態だったので、屋根のあるところで暫く待っていたら止んだので散策開始。広島市内でも“ロケ地巡り”の続きということで、戦前からの面影を残す「松下商店」の前を通って、丸小山不動院経由で江波港へ。この辺りは主人公の実家があったとされる場所で、現地に“ロケ地情報”が掲示されていた。雨は降らなさそうだったので、そのまま江波山まで歩いてエバヤマザクラを眺めつつ山頂の公園から南側の埋立地を見渡す。江波山気象台は博物館になっているのだけど、時間がなかったのでパスして電停に戻る。

平和記念公園

電車に乗るときは降っていなかった雨が、またしても降り始める。原爆ドーム前で降りた時は小雨になっていて、木の下で雨宿りしていたら少し濡れてしまったので、屋根の下に移動。やはり今度も通り雨だったけど、さっきよりは止むまでに時間が掛かり、気温も下がって少し肌寒くなる。相生橋から平和記念公園(戦前は中島本町という繁華街)に入り、旧大正屋呉服店(現レストハウス)の前を通って旧産業奨励館(現原爆ドーム)を見学した後は、広島駅に戻って空港ゆきのバスに乗る。早めの食事と買い物を済ませて保安検査場を通過したところで、出発便45分遅れのメール通知。仕方がないのでラウンジに長めに滞在してから搭乗口に向かう。約40分遅れで羽田に到着し、つくばに帰ったら結構肌寒く感じたが、気温を確認したら7度くらいだった。単にずっと乗り物の中だったから、温度差が大きかっただけなのか。