2017/04/29(土)

何度も中断しながらも、可能な限り長く睡眠を取ったけれど、それでも目が覚めたのは現地時間の早朝。朝食時間までかなりあったので、携行食を口にしたけれど、それでもかなり空腹になってしまった。待ちに待った朝食は、もちろんイングリッシュ・ブレックファスト。前回泊まった時は、室料に含まれていたのはコンチネンタルで、イングリッシュにするには追加料金が必要だったのだけど、今回は最初からイングリッシュが含まれている。マッシュルームとベークドビーンズとトマトにハッシュドポテトとブラックプディング。やっぱりイギリスといえば朝食だよね。

ローストビーフ

ピカデリー線(Piccadilly Line)に乗ってハマースミス(Hammersmith)でディストリクト線(District Line)に乗り換えようとしたら、目的方面の列車が来るまで暫く待つことになる。ようやくやって来たリッチモンド(Richmond)ゆきに乗車して、終点の一つ前のキューガーデンズ(Kew Gardens)で下車。少し早く着いてしまったので、周辺の花を追って散策したりしながら時間調整し、開園直後の王立植物園(Royal Botanic Gardens, Kew)に入る。パーム・ハウス(Palm House)、ロック・ガーデン(Rock Garden)等、いつものように北東側の区画から回ったが、ロック・ガーデンの近くに”Hive”(蜂の巣)という巨大体験型オブジェが設置されていたので驚く。ハンカチノキ、センダイハギ、クリンソウ、アマなど、晩春から初夏の花を見た後は、カフェテリアで早めの昼食。ローストビーフは週末限定メニューのようなので、サンデー・ロースト(Sunday roast)の一種ということになるのかな。今日は土曜日なのだけど。

ブルーベル

この時期に来た時はいつも、ライラックが見頃だったのだけど、今回は大方の木で盛りを過ぎている。シャクナゲの谷(Rhododendron Dell)の方は、少し盛りを過ぎていたものの、大きな木に咲く花は相変わらず見事。そしてこの時期のキュー植物園といえば、なんといってもブルーベル(bluebell)の青い絨毯。こちらは今が盛りというところで、園内南西側、テムズ川の近くの各所に花が広がっている。今回もマリアンヌ・ノース・ギャラリー(Marianne North Gallery) を見学してから、園内をほぼ一周したところでヴィクトリア門(Victoria Gate)から外に出る。いつもより少し早い時間にニューエンズ(Newens)に行ったら、まだランチタイムの途中だったようで少し待つことになったが、昼食からそんなに時間が経っていなかったのでちょうど良かったりする。恒例のメイズ・ズ・オフ・オナー・アフタヌーン・ティー(Maids of Honour Afternoon Tea)を注文して、至福のひと時(^o^)

テートモダン

地下鉄で市内中心部に戻り、ブラックフライアーズ(Blackfriars)で下車してミレニアム橋(Millennium Bridge)でテムズ川を渡る。その名の通り2000年に完成した歩行者専用橋で、セントポール大聖堂(St Paul's Cathedral)の近くから対岸のテート・モダン(Tate Modern)を結んでいる。テートは国立美術館ネットワークで、そのうちテート・モダンはその名の通り現代美術館になっていて、元発電所だった建物も見所の一つ。タービン・ホール(Turbine Hall)から一旦下の階に降りて、エスカレーターに乗ってボイラー・ハウス(Boiler House)の2~4階の常設展を見学。ここではテーマ別の展示になっているので、同じ作家の作品でも離れた場所に置かれていることが多い。4階の渡り廊下でスイッチ・ハウス(Switch House)に移動してエレベーターに乗ろうとしたら、はいずれも途中階から乗れない程混雑していたので、頑張って10階まで歩いて登る。ようやく辿り着いた展望台から、テムズ川や対岸の大聖堂、周辺の街並みを見渡した後、再び階段で下のフロアに降りて、スイッチハウス側の常設展を見学。無料のエリアだけでも、ピカソやマティス、ダリなど、多くの作品を見ることが出来た。

すっかり歩き疲れてしまったけど、帰りはパディントン駅(Paddington Station)に立ち寄って、明日と明後日の乗車券を受け取ったついでに、売店でサンドイッチを購入してから宿に戻る。今日のロンドンは、昼に一時雲が多くなった程度で、基本的には晴れていたけど、明日は雨の予報。天気ばかりはどうにもならないので、仕方がない。