2017/05/04(木)

エディンバラの宿は値段優先だったので、朝食はあまり期待していなかったのだけど、簡易ならがイギリス式だった。ここはスコットランドだから、スコティッシュ・ブレックファストと呼ぶべきか、宿を出てロイヤルマイルを散策してエディンバラ城(Edinburgh Castle)の前まで往復したけど、昨日とは打って変わって空は雲に覆われている。風もかなり冷たく感じる。新旧市街の間の谷底にあるウェイヴァリー駅(Waverley Station)に降りて、券売機で乗車券を購入。当日だとあまり割引がないのか、距離の割には高く感じる。発車案内のホームに入線した列車に乗ったら回送になるとのことで、同じホームの先に続けて到着した折り返し列車に乗り込む。エディンバラを出て西に向かううちに天気は回復し、青空が広がるようになる。

美術館博物館

約1時間でグラスゴー・クイーンストリート駅(Glasgow Queen Street Station)に到着。エディンバラとグラスゴーの間は毎時4本の運転なので、かなり利便性が良い。ウェールズと違ってスコットランドでは2言語表記を見かけないなと思っていたら、ウェイヴァリー以外の各駅の駅名標にはスコットランド語が併記されていた。スコットランドの首都はエディンバラだけど、一番大きな街はグラスゴーになる。地下鉄があるのもグラスゴーだけだが、クイーンストリート駅に隣接したブキャナン・ストリート駅(Buchanan Street)に行くと、”Subway”と表示されていたのに驚く。ロンドンでは地下道しか意味しない単語なのだけど、グラスゴーでは地下鉄になるんだね。もっともクイーンストリート駅では”Underground”と案内されていたので、やっぱりイギリスではそちらの方が一般的なのだろうけど。均一料金の乗車券を購入し、ホームに降りると驚くくらいにコンパクト。それもそのはず、やって来たのはピカデリー線よりもさらに小さな車体で、しかもわずか3両編成。内回り(Inner Circle)列車に乗って、5つ目のケルヴィンホール(Kelvinhall)で下車。街に戻る方向に歩いてケルヴィン川(River Kelvin)を渡り、公園の中にあるケルヴィングローヴ美術館・博物館(Kelvingrove Art Gallery and Museum)へ。下の階が自然科学中心で、上の階が絵画中心。フランス絵画室にはゴッホやモネなど印象派作品が多い。昼食は博物館のカフェで、チキンのスコットランド風煮込みとウィスキー。ミネラルウォーターも併せて注文したら、チェーサーの水に追加する形になった。

グラスゴー大聖堂

地下鉄でブキャナン・ストリートに戻り、坂道を登って大学地区を通って、グラスゴー大聖堂(Glasgow Cathedral)を訪れる。歴史は12世紀に遡り、現在の建物になったのは15世紀。現存する大聖堂としては、イギリスではかなり古い部類になるらしい。続けてすぐ近くの聖マンゴー宗教博物館(St. Mungo Museum of Religious Life and Art)とプロヴァンド領主館(Provand's Lordship)も見学。領主館の建物も15世紀のもの。クイーンストリートに引き返し、駅前のジョージ広場(George Square)周辺を散策してから、列車に乗ってエディンバラに戻る。

メコノプシス

ウェイヴァリー駅から新市街の丘を越えて坂を下り、川を渡ってエディンバラ王立植物園(Royal Botanic Garden Edinburgh)まで、約半時間掛けて歩く。開館時間の都合上、まず北東にある温室(有料)を見学してから、北側の庭園区画を回る。園内中央の小高い丘に登れば、インヴァリース・ハウス(Inverleith House)付近からエディンバラの街並が見渡せるのだけど、残念ながら木々の間から見える程度。中国庭園を経由してロックガーデンに行くと、カウスリップやエンゴサクの仲間など、様々な花が見られたが、メコノプシス(ヒマラヤの青いケシ)が屋外で咲いているのには驚く。スコットランドでは気候が適しているのかな。帰りは肌寒い風の中、新市街まで長い坂を登ることになる。片道だけでもバスに乗ったら楽なのだろうけど、事前に系統番号を調べていなかったので、勢いで歩いてしまう。

夜は宿の近にあって、前回訪問時から名前が気になっていたパブに行ったところ、満席で40分待ちと言われたので、ロイヤルマイルを歩いて良さそうな店を探して入る。注文したのはサーモンのグリルとダーク・エール。この店も途中から満席になっていた。今日もだいぶ歩き回って疲れていたので、明日のツアーの集合場所を確認してから、宿に戻って早めに就寝。