2017/11/25(土)

蘇州留園

今朝も南京東路を歩いて、人民広場近くの集合場所から日帰りツアーに参加。上海から高速に乗り、途中サービスエリアに立ち寄ってから、約2時間で蘇州の中心部に到着。最初に訪れたのは、中国四大名園の一つと言われる留園。昨日訪れた豫園と面積としては余り変わらないが、こちらは色とりどりの菊の鉢が並べられ、銀杏の木々が鮮やかな黄色になっているので、より華やかな印象になっている。ツアーなので、主な見所を足早に回っただけだったが、ゆっくり見て回ると相当時間が掛かりそうである。

蘇州料理

続いて訪れたのが京杭大運河の畔に建つ寒山寺。千年以上の歴史があるが、現在の建物は19世紀以降の再建。漢詩「楓橋夜泊」に詠まれた寺とされているが、後から調べてみると、当時はその名前で呼ばれていなかったので、現在の寒山寺のことではないようである。境内を一通り見学してから昼食場所に移動。出て来たのは、肉料理、魚料理、炒飯やスープなど9種類。一人で店に入るとどうしても品数が少なくなってしまので、こんなに沢山の種類を食べられるのは有難い。

七里山塘街

午後は七里山塘街に行って、運河周辺の街並みを散策してから、遊覧船に乗って30分程の船旅。9世紀に開削された古運河は、長らく物流が盛んで、大運河とあわせて“東洋のヴェネツィア”と呼ばれる水郷風景をなしている。運河に面した家から船に乗るための階段があって、最近では使われなくなっているところまでヴェネツィアに似ている。終点の望山橋の傍で船を降りると、そこからはすぐ虎丘への入り口となっている。

雲岩寺塔

虎丘は高さ30mで、呉王の陵墓となっている。門を潜って銀杏並木を抜け、階段を登って千人石を通り越し、剣池を渡ってさらに階段を登ると、ようやく雲岩寺塔の前に出る。煉瓦造りの塔は北の方に傾いている。現在の傾斜が約4度というのは、ピサの斜塔とほぼ同じだが、こちらは中に入ることは出来ない。この季節を選んだのは、暑くもなく寒くもないことと、紅葉を期待していたのだけど、蘇州では銀杏が見頃だった他、虎丘では赤く色付いたカエデもちらほらと見られた。今日も午後から雲が多くなったものの、基本的にずっと天気が良いのも嬉しい。実は今回、郊外ツアーとして蘇州と杭州のどちらに行くか絞りきれず、両方申し込んでみたのだけど、杭州の方は最低催行人数(2名)に届かなかったため成立せず、結果的に蘇州を選んだことになり、その分上海市内をゆっくり観光出来たのである。

刺繍研究所に立ち寄ってから蘇州を後にしたが、夕方の渋滞に巻き込まれたため、上海到着が予定よりも遅くなる。今日も夜はコンビニに寄って、炸醤麺と紫薯糕を購入。茉莉花茶は甘いものしかなかったので、せめて「低糖」を選択。