2018/08/08(水)

今日の午前中は雨が降らなさそうな予報だったので出掛けたけど、チューリヒを出る時は僅かに降っていたし、ルツェルン(Luzern)到着時もどんよりと曇っていた。このまま天気が良くならなさそうなら、前回花がなくて寂しかったカペル橋(Kapellbrücke)だけ確認してから帰ろうかなと思っていたが、歩き出してみると周辺の山々ははっきり見えていて、遠くの方は明るくなっている感じ。これなら天気は回復するかなということで、観光案内所で周遊券シルバー・ラウンド・トリップ(Silver Round Trip)を購入して、ルツェルン駅(Bahnhof Luzern)から近郊列車(S Bahn)に乗り込む。ルツェルン湖(正確には“4森林州湖”を意味するフィラヴァルトシュテッテ湖(Veirwaldstättersee))沿いに走ってアルプナッハシュタート(Alpnachstad)で下車。途中の車窓から一部青空が見えていた。

ピラトゥス鉄道

駅前広場の屋外カウンターで乗車券に引き換えてから、ピラトゥス鉄道(Pilatusbahn)の乗り場へ。ラックレール式の登山鉄道だが、最大48パーセントという世界一の急勾配を登るため、ケーブルカーのように車両が常に傾いている状態。大きく傾いた車窓を見ながらぐんぐん登って行くと、中間駅あたりで急に青空が広がる。対向列車が通り過ぎてもまだ停車したままだなと思っていたら、次から次へと反対方向の列車が下りて来る。続行列車が途切れたところで出発し、麓から30分と少しで山上のピラトゥス・クルム(Pilatus Kulm)に到着。

ルツェルン湖

ピラトゥス山の標高2,100メートルというのはアルプスと比べると低いものの、前回登ったルツェルン近郊のリギ山と同様、近くに高い山がないため見晴らしが良い。山上駅の屋上デッキから階段を登り、展望台から周囲の山々やルツェルン湖やルツェルン市街地、その向こうのツーク湖などを眺める。そして昼食は山上駅のテラスで、雄大な景色を眺めながらルツェルンの郷土料理。ワインもルツェルンの赤で、品種はブラウブルグンダー(ピノ・ノワール)。

カペル橋

帰りはピストン運転の大型ロープウェーと、連続訓点の小型ゴンドラを乗り継いで、約1時間掛けて麓に降りる。そこからバス停までは徒歩5分だが、案内標識があっても道が少し分かり辛い。1号系統のバスを待っていると、連接タイプのトロリーバスがやって来た。ルツェルン中央駅で下車してカペル橋まで歩いたが、やはり天気が良い方が写真映えする。旧市街側から見ると、橋の向こうにはさっき登ったばかりのピラトゥス山が聳えている。ルツェルンの旧市街を少し散策してから、チューリッヒに戻る。「瀕死のライオンの像」や「氷河公園」は前回来た時に訪れているので、今回はパス。ルツェルンを出る時は少し雨が降ったものの、チューリヒに着くと再び天気は回復している。その分暑くなっているので、駅構内の店で軽食を調達して、早めに宿に引き上げる。