2018/11/24(土)

スワヤンブナート

こちらの時間の4時過ぎに一旦目が覚めたのだけど、どうにも寝不足だったので二度寝にトライしたら、次に気がついたのは1時間半後だった。朝食を済ませた後、迎えの車に乗って市内観光ツアー開始。最初に訪れたのは、中心部近くの丘の上にあるスワヤンブナート(Swayambhunath)。大きな白いストゥーバ(仏塔)の他、ヒンドゥー教の拝所や仏塔などが立ち並ぶ。一部の建物は地震で壊れた後、修復が完了していない模様。今日は週末で、さらにヒンドゥー教の祭日ということで、多くの人で賑わっている。テラスからはカトマンズ市街地が一望出来るが、天気が良くても靄っているのであまり遠くまで見えない。条件が良ければヒマラヤまで見えるらしいが、今日は影も形もない。現在は乾季で雨が降る心配はないけれど、未舗装道路から砂塵が巻き上がっているせいもあって、道路沿いの植物の葉がすっかりくすんでしまっているくらいだからね。

ダルバール広場

続いて旧市街の中心にあるダルバール広場(Durbar Square)へ。“王宮広場”という意味で、ネパールを構成していた3つの王国の首都(カトマンズ、パタン、バクタブル)にあるらしい。地震で倒壊したカスタマンダブ寺院(Kasthamandap)、ナラヤン寺院(Tarilokya Mohan)、シヴァ寺院(Maju Deval)は修復中。その他の建物も亀裂が残っていたり、補強してあったりする。ちょうどクマリ(生き神)が姿を現す時間帯ということで「クマリの家(Kumari Bahal)」に行ってみたけど、暫く待っても現れなかったので、そのまま見学を続ける。広場に隣接した旧王宮も一部が修復工事中で、全貌を見ることは出来ない。なお、ネパールは2008年に王制を廃止し、共和制に移行している。

午後はボダナート(Boudhanath)に移動して、ストゥーバが見えるテラス席で昼食。ツアー案内に食事のことが記載されていなかったので、どうなるかと思っていたのだけど、オプションながら昼食休憩が入ったので一安心。ガイドブックによればネパールは1日2食とのことだったので、もしかしたらツアー終了まで食事はお預けになるのかと心配して、携行食を持参してはいたのだけど。注文したのはネパール料理定番のダルバート・タルカリ(Dhal Bhat Talkari)。筍のスープの後に出て来たメインは、最初から大皿に盛ってあったけど、豆のスープが添えられていたので、まずはこれを中央のご飯にかけて、他のおかずと混ぜながら食べる。伝統的には銀器を使わず、右手で混ぜて口に運ぶことになっているのだけど、さすがに初心者が挑戦してもうまく出来ないどころか、指を火傷しそうだったので、無難にフォークを使用。

午後はストゥーバの外側を半周して、広場の北側にある巨大マニ車を見学してから、ストゥーバの上に登って一周。ネパール最大の仏塔は地震の被害を受けた後、最近修復が完了したばかりなので、白い塗装が真新しく、青空を背景として金の装飾やチベット仏教の五色旗が鮮やかに映えている。ストゥーバの周りを回る時も、マニ車を回す時も、必ず右回りと決まっているが、これは右肩を向けることが敬意を表しているのだとか。

パシュパティナート

続いて訪れたのが、ガンジス川支流のバグマティ川(Bagmati)の畔にあるパシュパティナート(Pashupathinath)。ネパール最大のヒンドゥー教寺院で、インドからも多くの参拝者が訪れているが、内部はヒンドゥー教徒しか入れないので、観光客が行けるのは入口まで。川を渡ると寺院の裏手に出て、向かい側の丘に登ると、川沿いの火葬場を見学する人が集まっている。ここまでで日中のツアーが終了となり、一旦ホテルに戻って部屋で休憩。

ネパール伝統舞踊

今日は夜のツアーも申し込んでいたので、夕方になって再び迎えの車に乗って、市内にある貴族の城館を利用した店に向かう。案内された部屋は最初一人だけだったが、次第に客が増えてほぼ満席に。伝統舞踊のディナーショーということで、定番のポップコーンとジャガイモの前菜、そしてネパール餃子のモモまでは割とすぐに出て来たが、そこから先がなかなか出て来ないし、ショーもいつまで経っても始まらない。1時間近く経ってスープが出て来て、程なく楽団と踊り手が登場。どうやら室内の予約客が全員揃うタイミングに合わせていた模様。それほど空腹じゃなかったけど、一人だと間が持たないのなんの。部屋を順番に回っているらしい楽団と踊り手が2回目に来た後、ようやくメインの料理が供される。デザートとコーヒーを挟んで、3回目と4回目の演技でプログラムは終了。すっかり遅くなったので、宿に戻った後はすぐさま就寝。