2019/01/13(日)

黒糖焼酎は奄美地方でしか製造出来ないことになっている。同様に、度数60の泡盛である「花酒」も与那国島のみ。改めて調べてみると、酒税法で細かく規定されているだけでなく、国税庁の通達などもあって、ネットで調べたくらいでは完全に理解するのは無理だろうということだけは分かった。とりあえず、酒を特殊な製法で作った場合に酒税法上どれに分類されるかというのと、その酒に対して製造免許がおりるかどうかというのは別問題、という認識で合っているのかな。

マングローブ

事前に1日ツアーに申し込んでいたので、迎えの車に乗って名瀬を出て、トンネルを抜けて旧住用町に向かう。道の駅住用で一旦下車すると、近くにはヒカンザクラが咲いていて、遠くにはハゼノキの紅葉が残っている。近くの橋の袂からカヌーに乗って、午前のアクティビティを開始。穏やかな水面の川を進んで支流に入ると、両側にはマングローブが広がっている。奄美地方ではオヒルギとメヒルギのみとなり、特にメヒルギは沖縄では見られないような大きな群落を作っていて、川の両岸がオヒルギとメヒルギで綺麗に棲み分けている場所もある。海辺の干潟に出てから別の大きな川を遡り、支流のマングローブのトンネルを往復。連休中日ということもあって、多くのカヌーが行き交っている。最初の流れに戻ってカヌーを降り、高台にある店に行って靴に履き替える。眼下にはマングローブ林が広がっていて、午前中の行程が一望出来る。今日の天気予報は一日中曇りとなっていたが、朝のうちは雲の切れ間から青空がのぞいていたが、カヌーに乗っている間は大方曇り。途中で僅かに雨が降ったものの、すぐに止んだので問題なし。

金作原原生林

昼は一旦自由行動となったので、市街地にある有名店で鶏飯を食べた後、観光案内所で時間調整をしてから再集合場所に向かう。午後のアクティビティは金作原原生林の散策。南西に30分走ってから車を降りると、予想よりもかなり肌寒い。沖縄本島の感覚でいたのだけど、北にある分気温が若干低い上、日の差さない山中の林だから後から思うと当たり前だったかも。しかも少し進んでは立ち止まって解説を聞くというパターンの繰り返し。荷物を車の中に置いてきたことを後悔しても時既に遅し。せめて小刻みに歩き回ることで、なんとか体が冷えるのを防ぐ。林道の開通により殆どの森が伐採されてしまった後、今でも残る数少ない原生林はヒカゲヘゴの群落が有名だが、二十数年前に観光用のポスターを撮影した時はもう少し丈が低かったらしい。昨年の台風の被害が大きかったものの、ヒカゲヘゴは奇跡的に無事だったとのこと。脇道に入って斜面を降りたところにある、立派な板根を持ったオキナワウラジロガシの大木まで行ってから折り返す。帰りは殆ど立ち止まることなく歩き続け、車に戻った時には暖かさにひと心地。

宿に戻った後はすぐに大浴場に行って暖を取る。他に適当な店が見付からなかったので、夕食は昨日と同じ店で島豆腐のサラダと油そうめん(そして勿論、黒糖焼酎)。後から調べたところ、沖縄のソーミンタシヤーと違って出汁を使うことが特徴らしい。