フランクフルト中央駅から、ウィーンゆきのICEに乗って東に向かう。1時間ほどで到着するロマンティック街道(Romantische Straße)の起点、ヴュルツブルク(Würzburg)で下車。フランケンワインの産地ということで、駅の裏手の斜面にも葡萄畑が広がっている。駅前から路面電車に乗って、市庁舎(Rathaus)に移動。ここでも地下がレストランになっていたので、早めの昼食に利用。注文したのは、ポークソテーと地元のワインで、品種はシルヴァーナ(Silvaner)というらしい。
店を出て アルテマイン橋(Alte Mainbrücke)橋を渡った時はまだ青空が残っていたが、歩いているうちに雲が増えてきて、階段を登りつめて丘の上の要塞に着いた時には空は厚い雲で覆い尽くされていた。マリエンベルク要塞(Festung Marienberg)は13~18世紀の大司教の居城で、中庭の奥が領主館博物館(Fürstenbau Museum)になっている。当時の家具や装飾品を展示しているが、内部は撮影禁止。続いて領主庭園に行こうとしたら、入り口が分からず要塞の周りをかなり余分に歩くことになる。中庭の教会の横から入るのが正解だった。庭園は高台の端にあるので、マイン川(Main)やその向こうのヴュルツブルクの街並みが一望出来るが、どんよりと曇っていたのが残念。
麓に降りて旧市街に戻り、大聖堂を訪れてからレジデンツ(Residenz)を見学。18世紀に建てられた大司教の居城で、白の間(Weißer Saal)など内部の装飾も見事だけど、こちらも内部は撮影禁止。隣接するホーフ庭園(Hofgarten)の方は勿論撮影可なので、ここぞとばかりに写真を撮る。レジデンツ滞在中に天気が回復していて、方角によっては青空が広がっているので、庭園の花々もより美しく見える。結局、丘の上にいる間だけ雲が広がっていたことになるけど、事前にそこまで予測出来ないのだから仕方がない。帰りの列車まで時間があったので、大聖堂前のカフェで休憩。リンゴのパイ(Apfelstrudel)は品切れだったので、リンゴのケーキ(Apfelkuchen)を注文。フランクフルト中央駅に戻った後は、構内で買い物して宿に帰る。