今日はどこも天気が悪いみたいだけど、体調は悪化していなかったので予定通りに出掛けることにする。フランクフルト中央駅から乗ったICEは、パリ東駅(Gare d’Est)ゆき。マンハイム(Mannheim)、カールスルーエ(Karlsruhe)に停車した後、フランスに入って最初のストラスブール(Strasbourg)で下車。駅舎全体がガラスのドームで覆われているのが印象的。駅前からイル川(Ill)を渡って旧市街に入り、ヴォーバン堤(Barrage Vauban)の上に登って、プティット・フランス地区(Petite France)を眺める。到着時には降っていなかった雨も、歩いているうちにいよいよ降り始める。アルザス(Alsace)の伝統的な建物はドイツ風の木組みが特徴だが、その建物が多く残る地区の名前が“小フランス”というのはなんだか不思議な感じ。
グーテンベルク広場(Place Gutenberg)を通って、ノートルダム大聖堂(Cathédrale Notre-Dame)の前に出る。雨が強まってかなり寒くなったので、北側の路地を辿ってガイドブックに載っていた店で早めの昼食。アルザスの伝統料理は、ソーセージと酢漬けのキャベツにジャガイモを添えるというドイツ風。ワインは勿論アルザス産で、リースリング(Riesling)を注文。食事を終えて大聖堂の前に戻ったが、昼前に一旦閉まった後でまだ開いていない。少し待とうとしても、雨だけでなく風も強くなっていたので、すぐ近くのロアン宮(Palais Rohan)を先に訪れる。3館共通券で美術館(Musée des Beaux-Arts)、装飾博物館(Musée des Arts Décolatifs)、考古学博物館(Musée Archéologique)の順に見学。ルーベンスやエル・グレコ、ルノワールやモネといった巨匠の作品もある。
続いてノートルダム大聖堂を訪れ、荘厳な内部に暫く滞在。天文時計のからくりは正午に起動するが、昼前後の一時閉鎖はその見学対応になっているようである。外に出る頃には、雨は小降りになっていた。旧市街を歩いてアルザス博物館(Musée Alsacien)へ。中庭を囲む住居の構造もアルザスの特徴らしい。文字や衣装を見る限りはドイツ文化の影響が強いようだけど、実際アルザス語はドイツ語の方言らしい。といっても戦後フランスになってから70年以上経つので、現在の公用語はフランス語になっている。列車に乗る前に駅構内のカフェで休憩しようとしたら長い行列が出来ていたので、少し離れた地下街に行ってみたら同じ系列店が空いていた。フランクフルト中央駅に戻ったあとは、今日も構内の売店で買い物。