2019/07/29(月)

ロングビーチ空港

合計7時間くらいは眠ったけど、昨日と同じ午前2時半頃目が覚める。頑張って寝直しても寝過ごしたら困るので、そのまま起きることにする。携行食をかじってから支度を済ませ、午前5時過ぎにロビーに降りる。時間通りに来た迎えの車に乗って、夜明け前の街を走る。途中で他の客をピックアップしてから、高速道路に乗って南に向かう。約1時間で到着したのは、ロングビーチ空港(Long Beach Airport)。定期国内線用のターミナルもあるが、遊覧飛行会社の建物に入って、別々の車で市内各所から来る客と合流。準備が出来たところで、小型プロペラ機に搭乗。通路を挟んで左右に1席ずつで、定員は18名。そして最少催行人数が13名ということで、参加者のコントロールが難しそう。今回は1月前に申し込んで、最少人数未満で保留になっていたのだけど、そろそろ別の計画を考えた方がいいのだろうかと思った1週間前になって確定。日本語ツアーなので、ゴールデンウィークや盆には1日2回催行するらしい。

グランドキャニオン

今朝のロサンゼルスは雲に覆われていたので、離陸後はすぐに雲の上に出る。東に向かって進むうち、乾燥地帯に入って雲はなくなる。コロラド川(Colorado River)が流れるモハべ砂漠(Mojave Desert)を横断し、約1時間半でグランドキャニオン空港(Grand Canyon National Park Airport)に着陸。小さなターミナルの前からバスに乗り換え、いよいよグランドキャニオン国立公園(Grand Canyon National Park)へ。バスを降りてサウス・リム(South Rim)のメーザーポイント(Mather Point)展望台に行くと、そこは大渓谷の淵で、複雑に侵食された岩肌がどこまでも続いているが、谷底のコロラド川は確認出来ない。対岸は約20km先なので、晴れていても霞んで見える。これまでも氷河や大瀑布、高山、ギャオ(大地の裂け目)などを見てきたけど、これはまた物凄いスケール。一旦自由行動となったので、付近を散策して違った角度からの景色も眺める。

公園内ロッジ

続いてバスでグランドキャニオン・ビレッジ(Grand Canyon Village)に移動して、ブライト・エンゼル・ロッジ(Bright Angel Lodge)の裏側にある展望台に出る。国立公園内では新しい建物を造らない方針のため、現在園内に残っているのはホテルやギャラリー、土産物店となっている小屋も含め、90年近いものばかりなのだとか。ここでも周辺を散策したが、谷底方面に向かうトレイルも少しだけ下ってみる。徒歩かラバに乗って行くことが出来るらしいが、さすがに公園内に宿泊しないと無理なのだろう。2箇所での観光を終え、グランドキャニオンから少し離れた場所にあるプラザホテル(Plaza Hotel)で昼食。ビュッフェ形式だったけど、飛行機に乗る前なのであまり食べ過ぎないように注意。昼食時に聞いた話によると、晴天率が高いグランドキャニオンでも、山火事による煙で霞んでいたり、季節によっては霧が出ることがあり、今年は展望台から全く何も見えない日もあったのだとか。

バスで空港に戻り、来た時と同じ機材に乗り込んだら、機内は炎天下に駐車していた乗用車状態。展望台ではなく搭乗直前に水と濡れタオルを配っていたのは、このためだったんだね。古い機材のせいか、エンジンが掛かってエアコンが入っても、殆ど効いている感じがしない。しかも窓にシェードがないため、直射日光もそのまま機内に入ってくる。結局、ロサンゼルスに戻るまで蒸し風呂状態が続いたけど、それでも疲れと寝不足から30分くらいは寝ていたかな。飛行機を降りて外の風に当たった後、空調の効いた建物の中で人心地。

サンタモニカ

ロングビーチ空港から市街地まで移動しても、まだ昼下がりの早い時間。ツアーガイドにも勧められたので、ホテルではなく地下鉄の駅で降ろして貰い、昨日は断念したサンタモニカに行くことにする。本来の始発駅であるセブンス・ストリート・メトロ・センター(Seventh St. Metro Center)で、今日の往復分の追加チャージをしてから、案内に従って代行バスに乗り、「エキスポライン乗り換え」のアナウンスが聞こえたので慌てて下車したら、実は運休区間の中間地点のピコ駅(Pico)だったりする。そこから乗り直すにしてもどのバスか判り辛いし、地上区間だから迷うこともないし、一駅だったら歩いた方が早いかな~と歩いてみると、こういう時に限ってその一駅が結構離れていたりする。結局20分以上掛かって、暫定始発駅のLATTCオーソ・インスティテュート(LATTC Ortho Institute)に到着。エキスポラインの列車に乗り込み、西に向かって約40分走って、ようやく終点のダウンダウン・サンタモニカ(Downtown Santa Monica)に到着。駅から数百メートル歩けば海岸通に出て、サンタモニカ・ピア(Santa Monica Pier)の入口看板が目に入る。そのまま人の流れに乗って板張りの桟橋を歩いて行くと、遊園地や年代物のメリーゴーランドや、土産物店や飲食店などを通り過ぎる。両側にはビーチが続いていて、多くの海水浴客で賑わっている。桟橋の先端から太平洋を眺めてから、海岸通まで引き返す。

サンタモニカ・プレース(Santa Monica Place)というショッピングモールに入って、上階のフードコートで早めの夕食をと思っていたら、ワインの店があったので迷わず入る。注文したのはソノマ地区Chalk Hillのシャルドネとスコティッシュ・サーモン。やっぱり北米では、料理を注文してもパンは付かないのかな。食後は隣のサードストリートプロムナード(Third Street Promenade)に行ってみたら、街路樹がジャカランダでここでも少し咲き残っていた。エキスポラインの列車で市内中心部に戻り、代行バスとレッドラインを乗り継ぐ。ホテルの近くにはデニーズがあったのだけど、結局滞在中に利用する機会はなかった。