2019/09/29(日)

カナディアンカヌー

朝起きてカーテンを開けると、窓から見える釧路駅は濃霧の中。昨日の阿寒と違って、8時を過ぎても一向に晴れる気配はない。駅のロッカーに荷物を預け、釧網本線快速「しれとこ摩周」に乗車。快速といっても終点網走までの通過駅は3つのみ。ヘッドマークにはオジロワシが描かれている。一両しかない列車は団体客で混雑していたが、釧路湿原駅で大半が下車。その次の塔路で降りて、迎えの車に乗って今日もネイチャーツアー。釧路川の蛇行復元場所の近くからカナディアンカヌーに乗船。釧路を出た時よりは視界が良くなっていても、空は雲に覆われている。といっても今日は遠くの景色を眺める訳ではないので、雨さえ降らなければ問題ない。

オジロワシ

釧路川の水面は穏やかに見えるが、意外と流れが速く、進むために漕ぐ必要は殆どない。流木が水面に出ているところでは水音が響くものの、それ以外の場所では時折聞こえる鳥の鳴き声以外は静けさが漂う。川岸にはヤチダモやヤナギが茂り、狂い咲きのウワミズザクラや桃色の実が目立つマユミも散見される。魚を獲るためオジロワシが川にダイブする姿は目撃出来たが、写真は川岸の木に止まってからになる。セキレイはなんとか撮影出来たが、エゾシカはうまくいかなかった。いずれにしても、歩いている時に比べると、動物たちの警戒も弱いようである。緑がかった釧路川に褐色がかったコッタロ川が流れ込む地点を過ぎたあたりで、1時間の川下りが終了。6月に釧路に来た時、川下りをする予定だったのだけど、荒天のためキャンセルしてしまったので、オンネトーの景色と合わせて3ヶ月前に果たせなかった目的を達成。

標茶町博物館

塘路駅に着いても列車まで時間があったので、少し歩いて標茶町博物館「ニタイ・ト」と、隣接する「北海道集治監釧路分監本館」および「塘路駅逓所」を見学。道路を挟んで反対側にある塘路湖エコミュージアムセンター「あるこっと」に立ち寄ってから塘路湖畔に出ると、さっきは青空が広がっていたのに再び雲に覆われている。湖岸の遊歩道を歩いてみたが、林の内側だったため湖の展望が開けている場所はなかった。近くに展望台があったみたいだけど、次の列車を逃すと5時間後になってしまうので、おとなしく駅に戻って反対方向の快速「しれとこ摩周」に乗車。

ジンギスカン定食

釧路駅のロッカーから荷物を取り出して、駅前ターミナルから空港行きのバスに乗る。昼は菓子パンだけで済ませていたので、早めに空港入りしてターミナル内の食堂でジンギスカン定食&ハイボール。買い物を済ませてから保安検査場を通ると、空はすっかり晴れていてロビー内は夕日で眩しかったので、陰になっている場所を探して待機。搭乗する頃には再び霧が発生していたが、離陸直後に雄阿寒岳と雌阿寒岳を確認出来た。新千歳には10分早着したので、伊丹行きの最終案内中だったが、さすがにそちらに乗せて貰うことは出来ない。帰りはアップグレード出来なかったので、B737-800の普通席。出発が少し遅れ、向かい風が強いという機長アナウンスもあったけど、ほぼ定刻通りに神戸に到着。

神戸空港からポートライナーで三宮に出て、阪急に乗り換えようとしたら途中の通路が一部閉鎖中で、一旦地上に降りてから再び階段を登ることになった。神戸線はまだ特急を運転している時間帯だったので、そこから先はスムーズに帰ることが出来た。最近は旅行最終日の写真をTwitterに掲載するのがだいぶ遅くなっているので、今回は今日のうちにと、機内で編集した画像を寝る前にアップロード。