2019/11/03(日)

眠いからとかなり早く寝たら、当然のことながらだいぶ早くに目が覚める。それでもある程度眠れたし、今日は早い出発なのでそのまま行動開始。宿の朝食には間に合わないので、携行食をかじってから支度を済ませる。滞在中は全く降らない予報だったはずが、僅かに雨が降っていて視界もさらにきかなくなっているようである。今日も迎えの車に乗って日帰りツアー~といってもデリー市街地を出て、高速に乗って東に向かう。暫く走っているうちに雨は止んだが、相変わらず辺りは霞んでいる。2時間以上走って、目的地まで半分以上過ぎたところで、ドライブインに入って休憩。昼食はまだだいぶ先なので、コーヒーとマフィンを買おうとしたら、タイミング悪くその店だけかなり混雑していた。さらに東に進んで、通算4時間で旧都アグラ(Agra)に到着。

電気自動車

市内は一部、自動車の乗り入れが禁止されているため、観光用の電気自動車に乗り換えることになるが、乗車位置が明示されていないから行列も出来ず、適当な場所に停車した車両に人がどっと押し寄せる状態。なんとか2台目の車に乗って、1キロと少しを移動。チケット売り場を経由して、その先にある入口で保安検査を受ける。荷物の持ち込み制限がかなり厳しいと聞いていたので、ガイドブックとカバンは車に残し、カメラなどの小物だけを身に付けた状態で入場。飲食物も持ち込めないが、入場者にはペットボトルの水が支給される。前庭を通って赤砂岩の正門を潜ると、その先には真っ白なタージ・マハル(Taj Mahal)!

タージマハル

若干霞んでいるものの、写真を撮りながら少しずつ近づくと、4つのミナレットに囲まれた優麗な建物の細部が明らかになってくる。写真では何度も見たことがあっても、実物を目にするとただただ“美しい”という言葉しか出てこない。昨年は本体部分の修復工事をしていたらしいが、今日は右側の迎賓館の一部に足場が組まれている。案内に従って左側のテラスに出ると、目の前にあるのは迎賓館の対となるモスク。ヤムナー川(Yamuna River)の向こうにはアグラ城が見えるはずなのだけど、霞んでいてよく分からない。支給された靴カバーを装着して、いよいよ本体に通じる階段を登る。霊廟となっている内部に入るための行列が出来ていたが、立ち止まったり撮影することは禁止なので、意外とスムーズに流れる。順路に沿って通り抜けた後は、建物の周りを一回り。既に時間を少し超過していたので、名残を惜しみつつもタージマハルを後にする。暑季なら確実に青空を背景とした姿が見られるそうだが、気温は連日40℃超。乾季でも後半は濃霧で何も見えないことさえあるらしいので、今日は工事中でない全貌が見えたのでよしとしよう。

ターリー

昼食はその名も「タージ・マハル」というレストランで、ターリー(Thali)を食べる。大皿の周囲にカレーや野菜の入った小鉢が並べられているのを見ると、昨年ネパールで食べた「タルバード・タルカリ」を思い出すが、こちらは中心にライスではなくてナンが来ていた。飲み物は今回も清涼炭酸水にしておく。おかわり自由とのことだけど、出された量だけで十分満腹になる。

アグラ城

午後はアグラ市内のもう一つの世界遺産である、アグラ城(Agra Fort)を見学。赤い砂岩の城壁に囲まれた入口は堂々とした構えで、跳ね橋と上り坂(上からの攻撃が容易)を通って中に入る。内部はかなり広いが、4分の3は今でも兵舎として現役なので、公開部分は4分の1なのだとか。歴代のムガル皇帝が建てた宮殿が互いに隣接しているため、順路を歩いているだけで色々な様式の建築や庭園が次々と姿を現す。午後になって視界が少し良くなったのか、テラスからは先ほどのタージ・マハルが霞みながらも確認出来る。タージ・マハルを建てたシャー・ジャハーン帝が晩年に幽閉された場所も残っているが、城内ではモスク参拝などの移動は認められていたらしい。

城を出た後は、大理石工芸品の店に立ち寄る。そこそこデザインの気に入った小箱があったので購入したけど、他の品々は勧められてもパス。デリーへの帰路に就いても相変わらず"hazy sunshine"な天気は続いていたが、途中から天頂周辺は青空が見えているのに、周辺部は霞んだままという不思議な状態となる。帰りも途中のドライブインで休憩した他は、ひたすら西に向かって走り続け、出発からちょうど半日で宿に到着。今日も疲れているから早めに寝ようとしたのだけど、就寝前にシャワーを浴びたせいか、それとも隣の部屋が遅くまで騒がしかったせいか、何度も目を覚ましてなかなか寝付けなかった。