2019/11/04(月)

ビリヤーニー

寝付きが悪くても早く目が覚めてしまったので、朝食を取った後、再び寝床で横になる。眠ったという実感はなくても、多分それなりに休めているのだろう。チェックアウト刻限である正午前に部屋を出て、スーツケースを預けて3日目の観光開始。今日は完全フリーツアーということで、行き先を自分で決めなくてはならない。とりあえず昼食ということで、新市街の店に行くことにしたが、途中インド門の近くに来たら思いの外視界が良かったので、少し寄り道して一昨日は殆ど見えなかった大統領官邸を遠くから見学。ガイドブックに載っていた店は、ビリヤーニー(Biryani)の専門店。インド南部ハイデラバードの料理で、平たく言えば炊き込みご飯。定番となっている羊のビリヤーニーを注文。少し辛かったけど、以前に比べれば慣れているので問題なし。

ミナレットより

先週のヒンズー今日の祭りの影響で昨日まで霞が凄くて、太陽もぼんやりとしか見えていなかったけど、今日からデリー市内は自家用車のナンバー規制(偶数日は偶数番号のみ乗入れ可)が始まっているとのこと。早速その効果が表れたどうかは分からないけれど、昨日までとはうって変わって青空が広がっている。それならばということで、一昨日行ったオールドデリーのジャマー・マスジットを再訪。一昨日は人が多くて難しかった礼拝堂の写真を撮り直したら、ちょっと逆光気味だった。そして今日の目的はミナレットに登ること。礼拝堂横の窓口でチケットを購入して、南門側にある入口からテラスに出る。ここからでも中庭や周囲の景色が見渡せるが、さらに進んでミナレットの中に入る。階段が狭くてすれ違うのもやっとというのは想定の範囲内だったが、頂上の空間がかなり狭くて、そこに人がぎっしりと滞留しているので大変。人が入れ替わるタイミングを利用して、なんとか北側と東側の窓に近づいて撮影したけど、その他の方向は足場が狭いこともあって諦める。それでも眼下のモスクや、すぐ近くのレッド・フォードの全景、そしてデリーの旧市街を眺めることが出来て良かった。昨日までの霞なら苦労して登っても、景色は半分も見えなかったのじゃないだろうか。

階段井戸

ニューデリーに戻って、コンノート・プレイス(Connaught Place)の近くにあるジャンタル・マンタル(Jantar Mantar)へ。国内5カ所に設置された天体観測所の1つで、最大のものはジャイプールにあって世界遺産になっているが、ここデリーにも繁華街の真ん中に残されている。巨大な日時計や、ローマのコロッセオのような外観の天体座標測定装置があり、見慣れない形を組み合わせた建造物はまるで現代アートのようだが、それぞれの役目に基づいて設計されている。続いて訪れたのが、アグラーセン・キ・バオリ(Agrasen ki Baori)という階段井戸。外から見ると小さな遺跡といった印象だが、中に入ると地の底まで降りていく階段と、それを取り囲むアーチ群が壮大な眺めとなっている。深さは30メートルもあるらしい。長らく忘れ去られた場所だったのが、数年前に映画の舞台となって以来、人気の観光地になったのだとか。続いて訪れたのはプラーナー・キラー(Purana Qila()で、直訳すると“古い城”。その名の通りラール・キラー(レッド・フォード)よりも古く、16世紀まで遡るのだとか。立派な入口と城壁に囲まれているが、内部はほとんどが芝生になっていて、現存する建物はモスクと八角形の図書館ぐらい。

ロータステンプル

今度は市街地を出て郊外に向かい、南部にあるロータス・テンプルを訪れる。バハーイー教の礼拝所で、1986年に完成した比較的新しい建物だけど、その名の通り巨大なハスの花の形が印象的。残念ながら月曜日は休みなので、今日は外観を眺めるだけ。といってもフェンスで遮られて見辛いので、観光バスから降りて人集りが出来ている辺りから垣間見る。これでリクエストした場所は一通り巡ったことになるが、まだ時間が余っていたので、すぐ近くにあるヒンズー教のクリシュナー寺院へ。中に入る前に、隣接する公園から先程のロータス・テンプルが良く見える場所があるということで行ってみたら、夕日を浴びてわずかに色付いていて一層ハスの花らしくなっていた。クリシュナー寺院を訪れた後は、小高い丘を登って展望が開けた場所から夕日を眺める。今日は月曜日なので、博物館や主だった寺院が軒並み休みで、フリーツアーにしても行く場所がないのじゃないかと心配していたが、結構あちこちに行けて楽しかった。もしどうしても時間が余るようなら行こうと思っていた郊外の遺跡は、結局時間切れによりパス。

日も暮れてこれ以上行く所はなくなったので、少し早めだけどニューデリーに戻って夕食の店に入る。メニューは定番のタンドリーチキン&カレー3種だけど、今度こそ清涼飲料水ではなくラッシーを注文。まだ少し時間が余っていたので、夜のカーン・マーケットを散策してから宿に戻ってツアー終了。そこからロビーで2時間以上待つことになる~と思っていたら、送迎が予定よりもだいぶ早く来たので、慌てて預けていたスーツケースを受け取ってから出発。搭乗便出発の4時間前にならないと国際線ターミナルに入れないらしいが、移動中にその時間を過ぎていたので、入口でパスポートとeチケットを提示して建物の中に入る。

3時間前開始のはずの搭乗手続きも既に始まっていたので、すぐにチェックインを済ませて出国審査と保安検査に進む。どちらも比較的スムーズだったので、免税店街で買い物してからラウンジで休憩。眠気覚ましも兼ねて、今日の写真を順次アップロード。