2023/12/29(金)

ポルトガル語には「過去完了」という単純時制があることを知って調べてみたところ、ラテン語の「直説法過去完了」に由来する時制らしい。同じ由来の活用形がスペイン語にも残っているが、現代スペイン語では「接続法過去」になっているらしい。スペイン語の接続法過去には2種類の活用形(例:amase/amara)があるのが不思議だったのだけど、ラテン語の「接続法過去完了」と「直説法過去完了」に由来する活用形が、同じ「接続法過去」を表すようになった結果だったのか。あとスペイン語とポルトガル語には「接続法未来」という、フランス語やイタリア語にはない時制があるのだけど、これはラテン語の「直説法未来完了」に由来する活用形らしい。

ロマンス語単純時制

ということで頭の中を整理するために、ラテン語と現代ロマンス語の単純時制を表にしてみる。形態重視の表なので、用法は各言語によって違っているし、中には現代では殆ど使われない時制もある。

ガスコーニュワイン

今夜のワインはLe Temps des Fleurs Chiroulet(ACコート・ド・ガスコーニュ)の2020年。ガスコーニュ(Gascogne)は、アキテーヌ(Aquitaine)と同様フランス南西部地域を指すが、その範囲は時代などによって変わるみたいで、両者の大部分が重なる場合もあれば、北側がアキテーヌで南側がガスコーニュとされる場合もあるらしい。そしてワイン産地としての「ガスコーニュ」は、ポー市北方の比較的狭い地域を指すようである。