2023/02/04(土)

'clerk'(事務員)は、イギリスでは'Clark'と同じ発音になるが、アメリカでは綴りから期待される通りの発音になる。ところが'sergeant'(軍曹)の最初の音節は、イギリスでもアメリカでも'sar-'と同じになるらしい。さらにややこしいのが'lieutenant'(副官、中尉)で、アメリカでは“ルーテナント”とまるで'i'がないような発音になり、イギリスでは“レフテナント”と綴りからは想像出来ないような発音になっている。

「ジャーマンポテト」というのは、英米の料理'German Fries'(または'German Fried Potato')から来ているが、ドイツにもブラートカルトッフェルン'Bratkartoffeln'という似た料理があるのだとか。となると気になるのが、どの程度違うのかということ。ざっと調べた限りでは、ブラートカルトッフェルンはベーコンだけでソーセージは使わず、ジャガイモは輪切りにするらしい。

欧州の各言語でジャガイモを何と呼ぶか調べたところ、大まかにスペイン語'patata'系統(英諸島や南欧の大部分、北欧や東欧の一部)、ドイツ語'Kartoffel'系統(東欧や北欧の一部)、そして“大地のリンゴ(ナシ)”系統の3つに分かれるようである。スペイン語'patata'はタイノ語'batata'からの借用だが、カリブ海地域で最も話されていたタイノ語は、植民地化により百年足らずで消滅したとのこと。ドイツ語の'Kartoffel'は、イタリア語'tarufolo'が変化したもので、元は“小さなトリュフ”くらいの意味だったらしい。“大地のリンゴ”系統は複雑で、それぞれの言語で“大地のリンゴ”と呼ぶ場合もあれば、他言語の“大地のナシ”を借用している場合もある。

英国式朝食

今日の昼食は、イングリッシュ・ブレックファースト。食材消費の都合などから、前回から3週間と少し早めの第4シーズンのスタートとなる。今回は玉子が固くなり過ぎないよう、火を止めるのを少し早めにしてみる。そして夜は熊本ワインの「菊鹿シャルドネ樽熟成」の2020年を開ける。いつもの銘柄だけど、このビンテージは今回が初めてだった。