2012/04/30(月)

ランチパック専門店

連休を3日とも家で過ごしてしまうのはあまりに勿体ないので、土休日回数券の消化も兼ねて東京に出る。TX秋葉原駅構内に出来たランチパックの専門店に立ち寄って、ご当地バージョン2種を購入してから、JRに乗り換える。無意識にいつもの癖で南行ホームに上がってしまったので、通路に降りて北行ホームに上がり直す。上野で下車して公園内を歩いていると、科学博物館の「インカ展 40分待ち」の掲示が目に入る。比較的空いているうちに一瞬並ぼうかと思ったけれど、既にチケットを購入している東京国立博物館の「ボストン美術館 日本の至宝」へ。

例によって平成館の前には開館直後から入場待ちの行列が出来ているが、断続的に進んで10分くらいで入館。展示室の入口付近は混雑が激しかったので、中程から順に見て回り、最後に入口に戻って来る。日本国内にあれば間違いなく国宝や重要文化財に指定されているものばかりなのだろうけれど、逆に国内美術品を鑑賞する時に如何にそういうカテゴリーを意識しているかを思い知らされる。一通り展示を見てから平成館の外に出ると、入館待ちの行列は解消していたので拍子抜け。本館では新たに国宝・重文に指定された品が展示されていて、その中にメートル原器もあると聞いていたので、帰りに立ち寄る。既に長さの標準は原子的な定義に移ったため、既に現役を退いてから久しいが、フランス語で書かれた証明書と、副原器、尺原器(メートル原器の複製を切断したもの)と一緒に展示されていた。

再び科学博物館の前を通ると、インカ展の待ち時間は50分になっていた。そこに並ぶと昼食を取り損ねてしまいそうだったので、そのまま素通りして駅に戻るつもりだったが、特別展の看板の絵に惹かれて国立西洋美術館に入場。まずは館内のカフェで特別メニューのポトフを食べてから、地階に降りて「ロベール・ユベール-時間の庭」を見学。ローマに滞在中に、フォロ・ロマーノやコロッセオ、ティヴォリ等のスケッチを描き、フランス帰国後は記憶をアレンジしたり、遺跡をモチーフにした空想画で知られるようになった画家だそうな。ティヴォリはローマ市内から遠かったから行かなかったけど、機会があれば行ってみたいな。西洋美術館は初めてだったので、常設展も一通り見ておく。

芝離宮の菖

日本橋に移動して、三越の「フォートナム・メイソン」の喫茶室で、クリームティーを注文して休憩。ティーバッグを調達した後は、地下鉄とJRを乗継いで浜松町で下車し、駅のすぐ近くにある芝離宮(旧芝離宮恩賜庭園)に入園。フジはまだ咲き始めたばかりだったが、アヤメやツツジ、ハナミズキ、シランなどが見頃を迎えていた。芝離宮は四方をすっかり高層ビルに取り囲まれて、不思議な借景のようになっている。ほぼ正方形で全体が見通せる分、浜離宮より小さく感じるが、歩いてみると結構広さがあるように感じる。

小石川後楽園

博物館巡りに続いて、今度は庭園巡り~ということでJRを乗継いで飯田橋まで行って、駅から少し歩いたところにある小石川後楽園へ。こちらで見頃になっているのは、シャクヤク、シャガ、ヒメウツギなどが見頃になっている。園内は静かで散歩していると気持ちが良いが、隣の東京ドームではイベント開催中で、時折歓声がここまで聞こえてくるのがやや難かも。すっかり歩き疲れたので、有楽町に出て閉店時間前の「茶・銀座」3階で休憩してから、「エノテカ」銀座店へ。いよいよ2009年のボルドーが入荷し始めたとのことだったので、マルゴー地区のを探したら、なんとChâteau Brane-CantenacがあったのでChâteau Belgrave(ACオーメドック)と一緒に迷わず購入。「ひつじや」で夕食を済ませた後は、書店に立ち寄ってから帰宅。