2007/03/04(日)

城下町・萩

路線バスの都合上8時前に宿を出て、「特急はぎ号」に乗車。山口駅を経由してから“萩往還”と呼ばれる山道を辿り、一時間と少しで萩市街へ。萩バスセンターのロッカーに荷物と上着を預けて、徒歩観光開始。現在は小学校となっている明倫館跡を外から見学してから、城下町の面影が残る区画に入る。木戸孝允旧住宅、円政寺、菊屋家住宅、旧久保田家住宅の順に回る。松本川と橋本川の三角州にある旧市街は、城下町時代の区割りがほぼそのまま残されているので道幅も狭く、古い建物の壁や生け垣が連なる様は風情がある。

小萩弁当

少し歩き疲れたところで、「庭園カフェ畔亭」に入る。小萩弁当を注文して、早咲きの桜の花びらの舞う庭を眺めながらの昼食。町の中は梅は勿論、木蓮や雪柳も既に咲いていて、萩名産の夏みかんがたわたに実っている。そして今日は昨日よりもさらに気温が上がり、天気も良くなってすっかり春の陽気だけど、風が次第に強くなってきている模様。

指月山

外堀沿いに北に歩いて菊ヶ浜に出ると、天気が良いので空も海も青く、遠く近くの島々が一望出来る。すぐ西に見えている指月山を目指して砂浜沿いに歩き、内堀を渡って指月城趾へ。天守閣は明治初期に取り壊され、残された石垣の中は公園となっていて桜が植えられているが、さすがに季節が早すぎる。庭園の端から登山道があり、望楼があった詰丸跡まで続いている。立て札には展望台がないと書かれていたけれど、折角なので登ってみる。先週も山登りをしていたような気がしないでもないが、そこに小高い山があるのだから仕方がない(笑) 菫や椿の咲く道を一気に登って、標高143メートルの指月山頂に到着。確かに視界はほとんど木々に遮られていたが、三角州の旧市街は垣間見ることが出来た。

麓に下りて再び城内を見学してから外に出て、橋本川河畔の口羽家住宅とその近くにある堀内鍵曲(敵の侵入に備え道をわざと曲げてある場所)を見学してから、喫茶店で一休み。バスの時間まで市内を適当に散策してから、荷物を取り出して益田ゆきのバスに乗車。半日歩き続けたため、車内では熟睡。萩を出てから1時間と少しで石見空港に到着。愛称は「萩・石見空港」となっているが、萩市街からは結構遠い。それを言ったら、よく一括りにされる「萩・津和野」だって、バスで移動すると2時間近く掛かるのだけどね。

搭乗手続きを済ませて、空港内で早めの夕食。残念ながら地元のメニューがなかったので、ハンバーグ定食を注文。飛行機の到着を展望デッキで待とうと屋上に出てみたら、かなり風が強いのに驚く。空港は小高い場所にあるからね~って風向きは横風ぎみだったので、伊丹からの便は着陸出来るのか心配になってきた。建物の中に戻って情報を確認した方がいいかもと、階段を降りているところで到着のアナウンス。安心して売店で買い物を済ませてから、搭乗待合室に進んで搭乗案内を待つ。機材到着が少し遅れたため、10分近く遅れて搭乗開始。搭乗ブリッジの階段を降りて、プロペラ機まで歩いていると、荷物が飛ばされそうなくらいの強い風。上昇中は揺れが続いたものの、上空に出てからは安定した飛行となり、伊丹空港には5分遅れで到着。慌ただしく乗り継ぎ便に搭乗して羽田に戻る。秋葉原では僅差で快速に乗れなかったが、すぐ後の区間快速には乗ることが出来た。