2007/05/19(土)

青いケシ

家を早めに出て、上野の国立科学博物館へ。到着したのは開館時間の少し前で、待っているうちに雨が降り出した。特別展は3度目になるが、改装工事が済んだのか、以前とは違うルートで「FLOWER~太古の花から青いバラまで~」の会場へ。さすがに朝一番だと会場は空いているけれど、展示をじっくり見ているうちに混んできそうだったので、他の人に追いつかれないスピードで順路を進む。会場内は一部を除いて撮影可能だけど、光量不足なので感度を上げて撮影。そして今日の目的の一つが、ヒマラヤの青いケシ。写真では何度も見ていても、実物と対面するのは十数年ぶりのこと。4輪が開花中だったが終わりかけのものが多く、一番状態の良いものを激写。ヒマラヤの空を写したような神秘的な青い色~といっても現地に行ったことはないんだけどね(^^;

青いカーネーション

花の進化と多様性の展示を見た後は、花の研究史のコーナーへ。今日の第2にして最大の目的である青いバラ、バイオテクノロジーが作り出した不可能の色の実物は如何に。果たして「花展ブログ」のトップページにあるような、ニゲラ(クロタネソウ)やアマのような目も覚めるような群青色(ウルトラマリン)なのか。う~みゅ、実際はラベンダーのような青みがかった紫だった。解説記事にあったこの写真が一番近いかな。それでもこれまでに発表されたどんな品種よりも青いことだけは確かだった(青いバラは撮影禁止)。同じバイオテクノロジーの産物でも、既に市販されている先輩格の青いカーネーション「ムーンダスト」や生け花の展示を見てから、第2会場(撮影禁止)の「カール・フォン・リンネ」へ。植物分類学の父として有名で、ゆかりの品々の展示は勿論、リンネの24分類の花の構造を示す写真パネルが興味深かった。

会場を出た後は西の方に向かうつもりだったけど、天気が荒れるという予報だったので、予定を変更して銀座に移動。アフタヌーンティーのティールームでブランチを食べてから、有楽町の書店経由で早々に帰宅。つくばでも夕方前から風が強くなって雨が降ったけれど、東京都内は大荒れだった模様。