2010/06/13(日)

ジャカランダの森

前線の通過により今日は天気が徐々に回復するので、慌てて行動する必要はない。9時前に宿を出て、バスで道の駅なんごうに向かう。目的地に着くとまず目に飛び込んでくるのが、茶碗山のジャカランダ。年々花数が増えていて、斜面が青紫色に染まっている。とりあえず一通り撮影してから、道路を渡って道の駅へ。コインロッカーは見当たらなかったので、荷物を背負ったまま坂道を上り始める。「ジャカランダの森」も年々見事になっていて、遠くからでも青紫の花がよく分かる。ただ手前の木々に遮られるため、全体を撮影出来る場所がないのが残念である。斜面の下側で撮影した後は、上側に回って遊歩道からも見下ろす。今回は天気が今ひとつで、道路に面して全く花が咲いていない木もあったりするけど、やっぱりこれだけ多くのジャカランダを見られるのは嬉しい。

ジャカランダの谷

小雨の中、峠を越えて視界が開けると、斜面を見下ろすと青紫の区画があった。あれが開花情報で紹介されていた「ジャカランダの谷」だよね。坂を下りてトロピカルドームを見学した後、亜熱帯作物支場を通り抜けてジャカランダの群落を探すと、谷間の遊歩道の両側に十数本の大きな木が並んでいた。どの木も花付きが良くて、丁度今が見頃である。これだけの木が今年から急に一斉に咲き始めた訳ではないだろうから、今まで存在を知らなかったから単に気付かなかったというだけなのだろう。遠くから見える場所というのが、非常に限られているようだし。青紫の絨毯を踏みしめながら密やかな並木道を散策した後、斜面上方に見掛けたジャカランダの近くに行ってみると、まばらに咲いている若い木が何本かあった。

南郷駅前広場

再び峠を越えるうちに雨は止み、帰りは「ロックマウンテン」に立ち寄る。事前情報通り、ロックガーデンの脇に数本のジャカランダが開花していたが、この道の駅の中では少ない方である。麓に降りて早めに昼食を取ってから、クーポンを利用して完熟マンゴーを買い、マンゴーソフトも食べておく。もう一度茶臼山のジャカランダを撮影した後は、贄波中まで歩いて下りる。去年少しだけ咲いているのを見付けたバス停近くのジャカランダは、今年は開花していなかったが、国道に面したジャカランダの大きな木は今年も沢山咲いていた。贄波中から南郷駅までバスで移動。駅前広場と周辺のジャカランダを見て回ってから、待合室に座って予約した列車を待つ。1時間以上待つことになったけれど、iPodでアルバムを聴くのに丁度良い時間だったりする。窓の外では駅前広場のジャカランダが風に揺れ、室内では巣を作っているツバメが飛び交う。

海幸山幸

南郷に交換施設がないため油津で停泊していた「海幸山幸」が、午後3時過ぎに入線。高千穂鉄道から譲渡されたトロッコ車両を改造し、昨秋から土休日・繁忙期に運転している日南線観光特急である。DPZの記事でも紹介されたことだし、毎年日南に来ている身としては一度は乗っておかなければ。内装のみならず外装にも飫肥杉を使用し、1号車を「山幸」、2号車を「海幸」と名付けている。車内は1+2配列で、山側の1人掛けに着席。ワンマン列車という扱いだが、アテンダントが2名乗務している。南郷を出た後は、油津、日南、飫肥、北郷と停車してほぼ満席となる。車窓の景色を楽しませるため、途中2ヶ所で速度を落とすが、再び雨となり眺めは今ひとつ。宮崎市内に入り、青島、子供の国と停まり、宮崎空港線が分岐する田吉で下車。空港ゆきは隣のホームからすぐの連絡だった。

宮崎空港に到着後、ターミナルに入る前に空港入口のジャカランダの開花を確認。早めの夕食として、いつもの郷土料理の店で冷や汁定食と紅芋焼酎を注文。いつもならその後、宮崎銘菓やら食材を買い込むところだけれど、食事療法のことを考えてチーズ饅頭だけにしておく。保安検査を済ませてラウンジで搭乗案内を待っていると、例によって羽田空港混雑のため出発を遅らすとのアナウンス。滑走路手前でも待機となったが、羽田到着は10分遅れだったので、最終バスにぎりぎり間に合った。