午前中が予報通りの雨だったら市内観光をするか、場合によっては空港に直行するつもりだったけれど、朝起きてみたら雲の間に青空さえ見えたので、早めにチェックアウトして駅のロッカーに荷物を預ける。外に出たらまだ微かに雨が残っていたが、回復傾向にあるはずなので、そのまま常呂ゆきのバスに乗る。中湧別ゆきとは僅かに経路が異なり、能取漁港を経由して卯原内へ。そして再びサンゴ草の群落を訪れると、北風が強いものの湖側の空は晴れ上がっていたので、青い空に赤いサンゴ草が映えていた。今朝も一時間近く滞在してから、折り返しのバスで網走駅前に引き返す。
観光施設めぐりのバスに乗り換えて、天都山に向かう。あまり時間がなかったので麓にある博物館網走監獄はパスして、山上の終点まで乗車。8~10月の3ヶ月間は、「はな・てんと会場」まで延長運転されている。スキー場の斜面を利用したフラワーガーデンで、サルビアやマリーゴールドが開花中。斜面の上から見下ろすと、花壇の向こうにオホーツク海が広がっている。右手には網走湖も見える。風は肌寒くても青空が広がっているので、撮影には好都合。空を見上げるアングルだと、逆光気味になって空が白っぽく写ってしまうが、円偏光フィルタを使ったら見た目通りの青さになった。
山上を少し歩いて北方民族博物館を見学。アイヌのみならず、イヌイットやサーミなど、世界中の北方民族の文化を紹介している。1時間の滞在では最後の方が急ぎ気味になってしまったが、バスに乗り遅れる訳にはいかないので仕方がない。網走駅前に戻って荷物を取り出し、連絡バスで女満別空港入り。出発40分前に到着したので、売店に立ち寄っただけですぐに搭乗待合室に進む。帰りの便から窓の外を見下ろすと、北海道は大体晴れていたが本州は曇りがち。それでも雲の切れ間に猪苗代湖やつくば学園都市を確認することが出来た。5時前と旅行にしては早めの帰宅となったので、頑張って買い物に出掛けて夕食を作る。