2014/04/30(水)

途切れ途切れでも、合計8時間以上眠ってから起床。今日は朝から本格的な雨で、昨日よりさらに気温が低い。とりあえず宿から一番近いデリに行ってみたら、テイクアウト専用だった。それでもこの天気では他の店を探すのも大変なので、朝食セットを宿に持って帰って部屋で食べる。

フェルメール作品

地下鉄を乗り継いで6系統の86丁目(86 St)駅で下車して、メトロポリタン美術館(The Metropolitan Museum of Art)へ。開館時間の20分前に行ったら、入口前の階段には既に待っている人が大勢いて、屋根の下にはぎりぎり入れなかった。冷たい風が吹く中、傘を差しながら待つのはちょっと辛かったけど、中に入ってしまえば風雨には煩わされずに済む。窓口で入館券を購入した後、中央の大階段から2階に上がり、目指すはヨーロッパ絵画区画の一番奥にある632号室。日本を出る直前と昨夜、ネットで展示状況を確認していたけど、やっぱり実物を目にするまでは落着かない。ということで昨年は一部改装工事中だったため見ることが出来なかった、フェルメールの5作品「眠る女」「窓辺で水差しを持つ女」「少女」「窓辺でリュートを弾く女」「信仰の寓意」との対面がようやく実現。朝一番だと奥まった部屋では他の客も滅多に来ないので、それぞれの作品をとくと眺める。得に印象的なのは「信仰の寓意」で、後期作品では珍しい大画面に、様々な象徴が描かれている。

一旦フェルメールの部屋を出て、欧州絵画区画も一通り見学。エルグレコの「トレド風景」はスペインの生誕記念展に貸出し中だったけど、昨年見てるからよしとしよう。昨年はパスしたはずのアジア区画を回ってから、地下のカフェテリアで早めの昼食。午後は印象派を中心としたヨーロッパ近代絵画を鑑賞。フェルメールの部屋にも数回戻ったけど、さすがに混雑するようになっている。いつまでも眺めていたけれど、適当なところで切り上げて外に出る。

クロイスターズ

地下鉄を乗継いで、マンハッタン島の最北端に近いA系統の190丁目(190 St)に向かう。改札階からエレベーターに乗って地上に出て、公園の中の遊歩道を歩く。ハドソン川(Hudson River)を見下ろす高台にあるので、晴れていれば景色が良いのだろけど、あいにくの雨で対岸は霞んでいる。少し遠回りをしてしまったようで、クロイスターズ美術館(The Cloisters)に着く頃には体が冷えてしまったので、建物の中の暖かさをとても有難く感じる。本館からはかなり離れた場所にあっても、メトロポリタンの分館なので、当日中なら片方の入館券があればもう片方に入れることになっている。その名の通り欧州にあった回廊を移築して、宗教画やタペストリー、調度品などの中世美術を展示している。本館に比べるとずっとこぢんまりとしているので、一通り見るだけならそれ程時間は掛からない。

帰りは最短ルートで駅に戻り、地下鉄を乗継いで宿に戻る。シャワーを浴びた後は、コンビニで買って帰ったサンドイッチを食べる。明日は天気が回復するようだけど、いつ頃まで雨雲が残るのだろうか。