羽田で空弁を購入してから搭乗。地上はずっと薄い雲に覆われていたが、着陸前に北海道新幹線の高架や五稜郭を確認することが出来た。函館空港に到着して、バスで駅に移動し、とりあえずロッカーに荷物を預ける。乗り継ぎにかなり時間があったので、事前に調べておいた駅近くの店で散髪を済ませる。それにしても屋外を歩いていると、風がかなり冷たく感じる。
折り返し列車の入線を見計らって、道南いさりび鉄道乗り場へ。北海道新幹線の開業に伴い、旧JR江差線(五稜郭-木古内)が経営分離により第3セクターとして発足しているが、列車は函館駅に乗り入れている。車両は旧国鉄型のキハ40を使用しているが、観光用に塗色と内装を変えた「ながまれ号」に乗り合わせる。五稜郭から旧江差線区間に入り、海沿いに函館山を見ながら西に進み、約1時間で終点の木古内に到着。ホームは3面あるが、長距離旅客輸送は新幹線に移行したため、道南いさりび鉄道が使用する1面以外は閉鎖されている。列車がわりと混雑していたので、両側の駅前広場や新幹線乗り場を見学した後は、早めにホームに戻って折り返し列車に乗車。
函館まで引き返し、荷物を取り出してから駅前の宿にチェックイン。今夜のうちなら天気はもちそうだったので、コンビニで買い物をした後、市電に乗って十字街へ。そこから急坂を上って、ロープウェイに乗車。混雑が始まっていたようだけど、それほど待たずに乗ることが出来た。山頂駅に到着後は、まず屋上にある展望台から夕方前の景色を眺める。遠くの方は霞んでいるけど、夜景を見るには問題ないだろう。そして山の上は風が強くて寒いので、暗くなるまでの間、建物の中で過ごす。十分に暗くなったところで再び屋上に出て、夜景となった市街地を眺める。15年ぶりでも地形は変わっていないから、街の灯りが作り出す夜景は殆ど変わっていないけど、当時撮影手段として主流だったレンズ付きフィルムは、スマホやタブレットに変わっている。
とにかく寒いので、一通り写真を撮ったところで下のロープウェイに乗ろうとしたら、既に“25分待ち”の表示が出ていた。しかも列が建物の中に収まりきらず、最初の頃はテラスに並ぶことになった。結局乗車出来たのは30分後だったが、その頃には“40分待ち”のアナウンスが流れていた。山麓に戻ると寒さはそれ程でもなかったので、折角だからベイエリアの夜景も見学することに。そのまま高度を利用して、ハリストス正教会、八幡坂、旧函館区公会堂などを訪れた後、基坂を下って末広町電停に出る。運転本数の少ない時間帯で少々待つことになったが、定刻通りにやってきた市電で駅前に戻る。だいぶ遅くなっていたし、店を探すのも面倒だったので、コンビニでラーメンサラダ(関西の“冷麺”、関東の“冷やし中華”に相当)を買って軽く済ませる。そういえば今回、なんだか荷物が軽いと思ったら、PCを忘れていた。こんなときに限ってiPod touchも持ってきてないし...