2008/09/15(月)

今日は再び良い天気。とりあえず宿を出て、バスターミナルに荷物を預け、港近くのオロンコ岩に登る。前回は天気が良くなかったので、眺めもきっと今ひとつだったはずだが、今日なら間違いなく大丈夫だろう。って、こんなにきつい階段だったっけ(^_^;) オホーツク海を眼下に見ながら登っていると、階段は途中から緩やかになり、程なく頂上に到着。雲がほとんどないので、ウトロ地区の全景はもちろん、知床の山々までくっきりと見えている。丘の上はかなりの広さがあって、遊歩道で一周出来るようになっているが、エゾトリカブト等の秋の花もあちこちに咲いている。

羅臼岳

今日はこれだけ天気が良いので、知床を目一杯満喫してから移動することにしよう~という訳で、オロンコ岩を降りて、昼過ぎの小型遊覧船を予約してから、夏期のみ1日4本運転の羅臼ゆきのバスに乗る。知床自然センターを通って山道に入り、ひたすら上り坂を進むうちに羅臼岳が近付いて来る。標高700メートルを超えたところにある知床峠でバスを降りる。8年前に来た時は霧で何も見えなかったし、19年前に来た時は天気が良かったはずだがカメラを持って来ていなかったりする。そして今回は一眼レフ持参で天気もばっちり。目の前に羅臼岳がどーんと聳えているのは、かなりの迫力である。羅臼側を見下ろすと、根室海峡の向こうに国後の島影が見えたが、駐車場の辺りよりももう少し先に行った方が良く見渡せそうだったので、まずは羅臼方面に向かって少し歩いて写真に収める。そして駐車場に戻って羅臼岳を間近から撮影しようとしたら、頂上付近に少し雲が懸かっていた。雲は風に運ばれている途中だったので、そのうち途切れるかと暫く待ってみたが、どうやら増えていくようだったので、ウトロ方面に少し歩いてオホーツク側の景色を眺めてから峠に戻ると、羅臼岳はすっかり雲に隠されてしまっていた。羅臼も一度は滞在してみたい町だが、今回は時間がないので約1時間後のバスに乗ってウトロに戻る。

ヒグマ

昨日と同じ店で栗ジャガイモのチーズ焼きを食べてから、遊覧船乗り場へ。小型船だと喫水線が浅くて小回りが利くので、海岸にかなり近付くことが出来るし、昨日よりもずっと天気が良いので2日連続で船に乗ることにしたのである。果たして近くから見上げる海岸の崖はスケールが大きいこと。フレペの滝、湯の華の滝を間近から見た後、岩尾別の河口を過ぎてカムイワッカの滝へ。今日のコースはここで折り返しとなるが、ヒグマが海岸に出ているとの船内アナウンス。えっ、どこ? と言われた方を探してみるが、海を泳いでいるところだったので見付けることが出来ない。と思っていたら、海岸に上がって波打ち際沿いに歩き出したので、遠くからでもはっきりと熊であることが分かった。この距離では小さくしか見えないけれど、実物はかなり大きいらしい。まぁ、その大きさが分かる程近寄りたいという訳ではないのだけれど(汗) 帰りは少し沖合を航行したので、崖の向こうの山々もはっきりと見ることが出来た。知床峠の状況から知床連山は見えないかもと思っていたら、雲に隠されているのは一番南の羅臼岳のみで、奥の方にある知床岳まで判別出来た。

ウトロで下船してバスターミナルに戻り、荷物を取り出してから斜里ゆきのバスに乗る。オシンコシンの滝に車窓から別れを告げると、前方のオホーツク海越しに斜里岳は勿論、その向こうに阿寒岳までもが見えている。さらに右側に続く海岸線が途切れているのは、能取岬だったと後から知る。終点の斜里でJR釧網本線に乗り継いで網走に向かう。オホーツク海沿いに進むと今度は反対側の景色が見えることになり、知床の山々が連なっているのが見えた。

夕暮れのサンゴ草

網走駅前のホテルにチェックインして、荷物だけ置いてすぐに出掛ける。常呂方面のバスに乗って、卯原内の一つ手前の「サンゴ草前」というバス停で下車。より正確には“サンゴ草群落前”では、というツッコミはさておき、4年ぶりに能取湖畔に出てみると、サンゴ草(標準和名はアッケシソウ)は予想よりも赤かった。夕日を浴びながら木道を歩いてみると、湖岸近くでは色がくすんでいたり、サンゴ草自体がまばらになったりしている部分もあったが、国道側は全体的に赤くなっていて、一部は燃え立つような赤に染まっていた。撮影しているうちに日が暮れてきたので、早めにバス停に戻って約1時間後のバスで網走に引き返す。網走の繁華街は駅からかなり離れているので、夕食は遠出になるのかな~と思っていたら、バス停の目の前にファミレスがあったので、そこで手軽に済ませる。サラダバーのセットを注文したが、ポテサラで堤防を作る程の食欲はなかったので、普通に一回分を取って終わりにする。晩酌用に駅前のコンビニで買ったブルーベリーのワインが結構美味だった。