午後から天気が崩れるという予報なので、今日も早めに宿を出てバスターミナルへ。38系統志喜屋線に乗り、与那原経由で知念に向かう。天気が保つようなら斎場御嶽(セーファーウタキ)入口で下車して知念岬を再訪するつもりだったけど、空はずっと雲に覆われたままだったのでその先の知念小学校前で下車。国道を少し歩いて交差点から県道に入ると、斜面をS字カーブで登ることになる。一部が高架橋となるため遠くからも目立つということは、反対に橋からの眺めが良いのである。沖縄の理想郷伝説から名前を取って「ニライカナイ橋」と呼ばれているが、上下で「ニライ橋」と「カナイ橋」に分かれていることを現地で初めて知る。眼下の知念岬の向こうに広がる海は晴れていれば絶景なのだろうけど、薄日が射す程度の天気では今ひとつ冴えない色で、霞が掛かっている上にこの時間だと逆光。トンネルを潜った先の測道には、橋全体を見下ろす展望台があったし、やっぱり晴れた日の午後にまた来るべきだな。
そのまま先に歩き続けると、中城湾が垣間見える。県道を外れて坂道を下り、案内標識に従って知念城跡に入る。世界遺産に指定されている他の城(グスク)に比べれば規模は小さいけれど、復元された城壁は結構立派である。久高島はかなり霞んでいたけど、辛うじて見分けることが出来る。近くの知念大川(ウッカー)などを見学してから、元来た道を少し戻って「カフェくるくま」へ。ここで早めの昼食をと思っていたら、11時までは喫茶メニューのみだったので、ケーキとコーヒーを注文。空は相変わらず曇っているけど、斜面の上のテラスからの眺めは素晴らしい。海に向かって長テーブルを据えているので、ずっと景色を見続けることが出来る。ここも晴れた日の午後にまた来なくては。
麓まで降りて知念からバスに乗って那覇に戻り、「パレットくもじ」のパスタ屋で遅めの昼食。正午には雨という予報だったので午前中で切り上げて来たのだけど、午後になってもまだ薄日が射していたりする。といってもどこかに行くには中途半端な天気と時間だし、昨日の疲れが残っているので、書店経由で宿に戻ってネットしながら休憩。夜はいつものように「くまのみ」へ。さすがに夜は降るだろうと傘を持っていったが、帰る時も開く必要はなかった。