2003/08/01(金)

「朔(さく)」は新月のことなので、月齢に基づいた旧暦では「朔日(さくじつ)」が「一日(ついたち)」を指した。「ついたち」は「月立ち」が変化したものと言われるが、転じて「朔日」でも「ついたち」と読む。そして旧暦8月1日、即ち「八朔」の日に食べ頃の果物だから、「ハッサク」と呼ぶのだとか。でも今日は新暦の8月1日(笑)

新月の「朔」に対して、満月は「望(ぼう)」。そして月の初日「朔日」に対して、月の末日は「晦日」。「月隠(ごも)り」が変化した「つごもり」と読む一方で、「みそか」とも読むが、これは「三十日(みそか)」からの転用。毎月の末日が「晦日」で、最終月の末日が「大晦日(おおみそか/おおつごもり)」となる次第である。

でもって「日月(たちもり)」という難読姓があるが、この読みは「つい<たち>」と「つご<もり>」の合成に由来すると、最近読んだ本に書いてあった。